第20話

Chapter1-10【紅茶の匂いは秘密の香り】(非)日常編
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2026/07/28 10:14 更新
"動機ビデオ"…僕の頭からその言葉が離れない。

時刻は、21時59分。後、一分後に"動機ビデオ"が送られる。

一体、どんな内容が…。

電子生徒手帳から着信音がする。電子生徒手帳を開くと、メッセージに動画が送信されていた。

送り主は、モノシスターズ___。

見るかどうかを自分次第、モノクロはそう言った。
神木 巡
神木 巡
…よし。
僕は、動画を開いた。
モノクロ
モノクロ
「…えー、この動画を見ている皆さ…じゃねーわ。これ、神木クンしか見てないわ。」
モノシロ
モノシロ
「…謝罪しなければいけません。」
モノクロ
モノクロ
「えー、それは…」



















































モノクロ
モノクロ
「…今回、送ったのは"動機ビデオ"じゃなくて"秘密ビデオ"でーす!!」
モノクロ
モノクロ
「い、いえーい…ドッキリ大成功〜!!」
モノシロ
モノシロ
「…おねえさまの手違いでしょう?」
モノクロ
モノクロ
「わ、悪かったって〜。」
モノシロ
モノシロ
「…おねえさまの手違いにより、今回の動機は"秘密ビデオ"となります。」
モノシロ
モノシロ
「…一応、説明を入れますと…」
モノシロ
モノシロ
「…神木クン、アナタには今から【超高校級の美食家】の『皇 瑛人』クンの"秘密"を教えます。」
モノシロ
モノシロ
「…勿論、皇クンもアナタの"秘密"を知ることになるわよ。」
モノクロ
モノクロ
「動画が再生されればな!」
モノシロ
モノシロ
「…それでは、率直にお伝えします。」
モノクロ
モノクロ
「【超高校級の美食家】の『皇 瑛人』クンは…!!!」




















































モノクロ
モノクロ
「何と!自身の左手首を"食べた"ので〜す!!!!」
モノシロ
モノシロ
「…おっかない"秘密"。自分であれど、"人肉"を食べるなんて…。」
モノクロ
モノクロ
「キャハハッ!もしかしたら〜最初に誰か殺しちゃうのは〜」
モノシロ
モノシロ
「クスクス…彼だったりして…。」
モノクロ
モノクロ
「以上、現場からでした〜!!」
モノシロ
モノシロ
「…ごきげんよう。」
ブツリ…と動画が終わった。

言いたいことは、山程ある。

動画のことも馬鹿みたいな手違いのことも…でも、一番は…。

左手首を"食べた"。

彼は…"人肉"を食べた。

…明日、本人に聞いてみよう。

嘘の可能性は、ある。十分に、ある。

だから、大丈夫…大丈夫…。
神木 巡
神木 巡
大丈夫…。
違う。本当は、大丈夫だって、嘘だって、信じたかったから。

少しでも…"現実"から目を背けたかったから。

でも、やっぱり…気になりはする。

だから、皇くんに話は聞こう。

…それが、どんな結末になっても。
No side
雛内 阿比留
雛内 阿比留
…はぁ、マジ最悪。
雛内 阿比留
雛内 阿比留
何だよコレ…"早月"の様子じゃないじゃん。
神木 巡が決心した同時刻、雛内 阿比留は失望していた。

せっかく、"外の様子"が見れると思ったら興味がない人間の"秘密"を教えると言う彼からすれば、何ともつまらない内容の動画だからだ。

しかも、誰の"秘密"かというと…。
雛内 阿比留
雛内 阿比留
何で、よりにもよって…獅子堂くんなワケ?
正直、あまり仲が良くない獅子堂 璃日人の"秘密"だった。
雛内 阿比留
雛内 阿比留
ボクの秘密…"早月"のことだったらどうしよ…。
モノクロ
モノクロ
「【超高校級のチェスプレイヤー】の『獅子堂 璃日人』クンは…!!!」
彼の不服そうな顔とは裏腹に、モノクロは楽しそうに獅子堂の"秘密"を告げようとする。

まぁ、大した"秘密"じゃないだろう。明日、イジろう。

彼がそう考えていた時だった。



































モノクロ
モノクロ
「ありません。」
雛内 阿比留
雛内 阿比留
…は?
モノクロは、きっぱりとそう言った。その声は、とても無機質だった。
モノシロ
モノシロ
「『獅子堂 璃日人』には秘密はありません。」
モノクロ
モノクロ
「そもそも【超高校級のチェスプレイヤー】は存在しません。」
彼女達は、淡々とそう告げる。そして、動画は終わる。

雛内はその信じられない彼の"秘密"を___"真実"の一部を知ってしまった。
雛内 阿比留
雛内 阿比留
……ふ〜ん。
雛内はその時___一つの推測を立てた。

「獅子堂 璃日人は、このコロシアイの、この学園の"何か"を知っている。」

「しかし、本人自身もその"何か"を知っていることに気が付いていない。」
雛内 阿比留
雛内 阿比留
……"早月"に、良い土産話ができそう。
彼は、そう呟いた。

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