獅子堂 璃日人 side
私、獅子堂 璃日人は魅崎さん、雛内さんと行動を共にしています。
リーダーは、魅崎さん。理由は、まず雛内さんに
と言われたので
と言ったので、魅崎さんがリーダーになりました。
『美術室』には、大量の絵の具が入ったバケツやデッサンに使う像やイーゼル、筆やペインティングナイフ…カッターとカッター板もありました。
魅崎さんがペインティングナイフやカッターを見ながらそう言った。
これは、12時半に集まる時に言うべきですね。
雛内さんは、私と魅崎さんに電子生徒手帳のマップを見せました。
彼女…根津 りぼんのことでしょうか?
こうして我々は、『超高校級の新体操選手の研究教室』に向かうことにしました。
『超高校級の新体操選手の研究教室』はまるで、レッスンルームみたいな部屋でした。
床にはマットが引かれ、鉄棒や平均台が数個置かれていました。
確かに、新体操の練習に調度良さそうです。
しかし、我々が目に奪われたのは、部屋の壁に飾ってあった"掲示物"でした。
雛内さんが掲示されている新聞の題名を読み上げました。
それ以外にも13歳〜18歳の不良グループ"Rat"に関する新聞が貼られていました。
その新聞の題名は…
「高校生新体操選手根津 りぼん選手に"ドブネズミ"のタトゥーを発見。不良グループ"Rat"の元メンバーだと疑惑が…。」
雛内さんが口を開く。
確かに、別の新聞に載ってる人物には首筋に"ドブネズミ"のタトゥーが入っている。
それは、『不良グループ"Rat"の元メンバーにインタビュー!実は解散している?』という新聞記事。
内容は、不良グループ"Rat"の元メンバーへの独占インタビューでした。
しかし、その中で妙な発言がありました。
「何故、"Rat"は解散されたんですか?」
「実は…リーダーから解散命令が出たんすよ。リーダー、ある人から新体操選手?にならないかって、スカウトが来て。」
「まぁ、運動神経めっちゃ良いんすよね、リーダー。男の俺なんかより、喧嘩も強かったし。」
そう、根津 りぼんの正体は不良グループのリーダーだったのです。
しかし、私はそれに酷い違和感を覚えたのです。
魅崎さんがそう言って、私のことを心配してくれました。
私はそう言った。
ただ、私の中の違和感はまだ拭えていなかった。
私は、知っていたような気がした。
この"真実"を…『根津 りぼん』のことを…。
そして、こう思ってしまった。
この真実を、"巡"に伝えたら…どう思ってしまうのか…と。
まるで、"彼"のことを…心配するかのように。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。