第10話

九話
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2026/03/06 09:33 更新
ピクトside
ためされている、そう思った
あなたの下の名前カタカナさまのおにいさまであるトモ様に




トモ・リューヴェル
じゃあ気分転換に温室でも見にいく?
あなたの下の名前カタカナさまの機嫌が悪くなった後、そう言ったトモさまの発言は自然だった
しかし、温室についた時には違和感しかなかった
なぜならついた場所は第二温室だったからだ
第二温室とは対外向けで観賞用の第一温室とは違い、危険な魔草や薬草、毒草までもが栽培されている場所だ

間違っても乳児であるあなたの下の名前カタカナさまを連れてくるような場所ではない
ピクト・ホワイト
(なぜ?)
トモさまの顔を見れば何も不安なことはないかのように晴れ晴れとした笑顔であなたの下の名前カタカナさまと喋っていた
あなたの下の名前カタカナさまの方も初めての外出が楽しいのか抱っこの中でジタバタ動いている
温室の中ではあなたの下の名前カタカナさまはハイハイで移動していた
好奇心からかあなたの下の名前カタカナさまは危険な魔草に手を伸ばそうとしていた
ピクト・ホワイト
あなたの下の名前カタカナさま!
ピクト・ホワイト
さわってはなりません!
あなたの下の名前カタカナ
う?
必死だったのが伝わったのかさわるのを止めてくれた
本当によかった
触ろうとした物、魔草を説明しても伝わらずどうしようかと考えていたらトモさまが丁寧な説明をしてくれた
あなたの下の名前カタカナさまもわかった様で一安心だ
トモ・リューヴェル
まぁ、だからその出た炎を制御できない子供の内は触ってはいけないんだ、わかった?
あなたの下の名前カタカナ
うぃ
そう言って頭を振るあなたの下の名前カタカナさまは0歳なのに話を全て理解している様に振舞うから不思議だ
その後は温室の植物を鑑賞するだけに留めて見て回っていたら、初めての外出で疲れたのか30分程であなたの下の名前カタカナさまは寝てしまった

そのままあなたの下の名前カタカナさまと部屋に帰るのかと思っていたらトモさまに呼ばれた
やはり試されていたらしい
トモ・リューヴェル
ピクトくん
ピクト・ホワイト
はい
トモ・リューヴェル
君は優秀だね
ピクト・ホワイト
そうでしょうか?
トモ・リューヴェル
うん、2歳で魔草について知っているなんてすごいよ
トモ・リューヴェル
君ならあなたの下の名前カタカナを任せられる
ピクト・ホワイト
ありがとうございます
トモ・リューヴェル
この年であまり感情が表情に出ないところもいい
トモ・リューヴェル
でも、少し残念だったなぁ
トモ・リューヴェル
あの時君があなたの下の名前カタカナを止めていなかったら、あの子のヒーローになっていたのは僕だったのにね
今…わかった
大事なはずのあなたの下の名前カタカナさまを危険なはずのこの場所に連れてきた理由が…

最初はあなたの下の名前カタカナさまを守れるか試されているのだと思っていたが、それ以上にトモさまには圧倒的な自信がある
どんな状況になってもあなたの下の名前カタカナ様を救えるという自信が
トモ・リューヴェル
まぁいいや、これからあなたの下の名前カタカナのことをよろしくね
ピクト・ホワイト
はい、誠心誠意お仕えいたします
そう言えば満足したのか出口の方に歩いて行く
トモ・リューヴェル
あ、
トモ・リューヴェル
もしあなたの下の名前カタカナに何かあったら…わかってるね?
ピクト・ホワイト
…勿論です
トモ・リューヴェル
そう、じゃあいいけど
背筋が凍ったのは言うまでもない
新作です
前世を思い出した魔王幹部が子供魔王を育てる為になんやかんやする話になる予定です

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