第16話

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2026/01/11 09:00 更新
あなた
ありがとうございました
酒寄
ありがとうございました
最後のお客様を見送り店を閉める
あなた
やっと終わった〜
酒寄
お疲れ様
2人共お疲れ様~もう飲み会のおつまみ作っちゃうからワインとかお酒用意しなね
あなた
了解。渚くんありがとね
七瀬
それじゃあ3人共戸締りだけよろしくね。あと、冷蔵庫に作っておいたやつあるから良かったら食べてね
あなた
まじか!ありがとう!
すず、ありがとね
酒寄
七瀬まじで神。ありがとう
七瀬
はいはい笑それじゃあ帰るから。お疲れ様
あなた
お疲れ様!
おつかれ〜
酒寄
おつかれ
七瀬さんを見送り飲み会の準備をしていると扉が開く音が聞こえてきた
あなた
あ、いらっしゃい〜
渡会
来たぞ〜。あとこれ、おつまみになるかな〜って!
そう言って雲雀は紙袋を手渡してきた
あなた
ありがとう!今日はご馳走だね
中には美味しそうなおつまみが詰められたタッパーが
酒寄
おお…!宝箱じゃん
目を輝かせながらタッパー宝箱を覗きに来る颯馬は末っ子感満載で可愛いと思わずにはいられなかった

そして距離が近いです
颯馬〜こっち手伝って
ナイス渚くんと思ったのもつかの間

渚くんに呼ばれ少し葛藤しているような表情を浮かべる颯馬

きっとつまみ食いしようと思ったのだろう

その意図を汲み取って
酒寄
あなた
俺はこっちで準備しとくから行ってきな?
あ、1口だったらバレないんじゃない?ほら
言いながらピックが刺さっているものを颯馬の口に近づける
酒寄
確かに…
欲に負けたのか大人しく口にする。
満足そうに頷きながら何故かおつまみをもうひとつ掴む颯馬
酒寄
ん。美味…!
あなた
さすがに2個は
ダメだと言いかけたが言えなかった

何故なら俺の口にはおつまみが入っていたから
あなた
…って何して
酒寄
これで共犯ね
いたずらっ子の笑みを浮かべ微笑む

え…?俺は思わず手の甲で口元を抑える

俺の顔はきっと真っ赤だろう。手の甲で隠せているとは思えない

頬が熱いのが触らなくてもわかる

絶対見せられない顔してる

早く颯馬に後ろを向いて欲しくて顔を見られたくなくて慌てて
あなた
か、からかってないで早く手伝いに行ってきて!
あなた
ほら早く!行った行った!
颯馬の背中をぐいぐい押しながら
酒寄
そんな押すほど…??
困惑しながらも厨房に向かう背中に安心した

こんな顔見せられるわけがない
早く熱を冷まそうと手で顔に風を送る

危なかった。本当に颯馬には敵わない。

颯馬にとっては幼なじみのじゃれあいみたいなものだろうな

その事実が少し、寂しかった

嬉しいのに寂しかったり、片想いってしんどいなー…なんて思いを馳せていると後ろから声が聞こえた
風楽
やるな…颯馬
あなた
うわっ!びっくりした…急に現れないでよ奏斗
あなた
てか見てたの?
後ろから急に現れたのと今の一部始終を見られていた事実で2回驚く
風楽
だってこんな目の前でやられたら、ね?
見えちゃって、見ちゃって?
あなた
見えちゃうのは仕方ないとして見ちゃうのは違くない?
風楽
でもやっぱりいいね。でも俺は雲雀のことも…
あなた
雲雀?
そう言いかけて止まった奏斗に首を傾げる

何を言いかけて止まったんだ?

うーんと唸っていると背後から
渡会
呼んだ?
雲雀が出てきた
あなた
呼んでな…くもないのか(?)
あなた
呼んだかも
渡会
どっちだよ笑
俺はあなたを呼んできて〜って頼まれたから来たんだけどね
あなた
あ、そうなの?わざわざありがとね
キッチンに行けば良い?
渡会
うん。あなたの料理期待してるな〜
あなた
今日食べたでしょ笑
まあいいや。楽しみにしてて
俺はキッチンに向かう。そういえば誰が呼んでたんだろう?渚くんかな
風楽
お前、やってんなあ…笑
渡会
ん?何が?
風楽
いや、何でもない。諦めないことにしたんだなって
渡会
うん。人の心盗む身として、自分の心に嘘をついてたら意味無いから
風楽
やっぱりそれでこそ雲雀だわ。俺は颯馬も雲雀もあなたも応援してる
渡会
お前が1番ずるくない?
風楽
どうだろうね。あ、セラフとアキラ来たみたい
話題を逸らされる。あの時、颯馬が呼んでたよと言えなかった

だって颯馬に呼ばれて顔を輝かせてキッチンに向かう顔なんて見てられないから
渡会
さ、頑張りますか
風楽
んー?何か言った?
渡会
何も?早く2人を迎えに行こうぜ
風楽
そうだな。おーいふたりともー
2人と合流して、席に着く。

先に先に着いて待っていてとあなたに言われたから

自然とあなたがよく見える席に座る。楽しそうに料理をする様子を見て嬉しいような、寂しいような不思議な感覚に襲われた

しんどいけど何故か頑張れるのはあなたのせいお陰様なのかな

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