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第14話

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2026/03/10 09:15 更新
南「では、文化祭の出し物はお化け屋敷に決まりました」




紗希ちゃんのそんな声で、クラスは更に騒がしくなる。




気づけばもう5月が終わろうとしている頃。




高校生活にも慣れてきて、いよいよビッグイベントのうちの1つ、文化祭が迫ってきていた。




国見「あなたはどの係すんの?」


『小道具でもしようかな、細かい作業は得意だし』


国見「いいじゃん、向いてそう」
  「俺もって言いたいけど、俺細かいの嫌いだし大道具にする」


『いいんじゃない?』




ちょっとだけ、一緒じゃないことに安心したり。




国見のことは嫌いじゃないのに、そんな風に思ってしまうことがどうしても嫌だった。




でも安心せずにはいられなくて、これじゃ今後は絶望的じゃんなんて思いながら、男子に話しかけられてる紗希ちゃんの元へ行った。




『紗希ちゃん、係何にするの?』


南「うーん、迷ってて、」


『く……私は、小道具にするつもり』


南「じゃあ私も小道具にしようかなぁ、いい?」


『勿論』




国見は大道具だって、と言おうとしてやめた。




それを言ったら、紗希ちゃんがどんな顔をするかなんて分かりきっていたから。




初めて紗希ちゃんとお昼を食べた日から、週に一度ほど一緒にお昼を食べるようになった。




普通に友達として、雑談をしながら食べているけれど。




あの日以降、何となく、お互いに恋バナは避けている。




楽しそうに笑う紗希ちゃんを見る度、ほんの少し罪悪感は募るけれど。




こんなに可愛い子の恋が、私のせいで報われないなんて。




でもそんな風に思うのも傲慢な気がして、何も言えないままだ。




そんな紗希ちゃんはモテているので、今みたいに男子にしつこく話しかけられることもある。




そんな時は、私が話しかけて救うのが最近の任務みたいになっていた。




私たちの暗黙のルール、その2。




そんな暗黙のルールを遂行していたら、突如廊下が騒がしくなった。




この騒がしさは、もしや。




そう思った時には、遅いのだ。




及川「あなた!!文化祭何すんの?」


『うげ、』


及川「今うげって言った!?」




平和な時はいつも、それを掻き乱されるという暗黙のルールが成り立ってしまうから。
月 飴
月 飴
 受験終わったので更新再開いたします!
 お待たせしてしまい申し訳ございませんでした!
 

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