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第12話

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2026/07/10 14:43 更新
それから努力を重ね、精神的にも身体的にも回復し、もう間もなく退院が出来る状態だった







カウンセリング室を出た少女の表情には、わずかに疲労がにじんでいた


けれど、閉ざされた影は少しだけ和らいでいる。









廊下の先で待っていたミナが、そっと声をかけた。
ミナ
ミナ
お疲れ様。話せた??



高校生
うん、



少女は小さくうなずきながら、ミナの白衣の袖を少しだけ握った




そのわずかな仕草に、ミナは心の奥がわずかに温かくなる
ミナ
ミナ
ナースステーション、寄っていく??



高校生
うん






ナースステーションでは、モモがティーカップを手に少女を出迎えた
 



モモ
モモ
おつかれー!休憩しようや!



そっと出された紅茶の香りに、少女の眉がゆるむ。







チェヨンは横から柔らかな毛布を肩にかけてくれた
チェヨン
チェヨン
今日は少し肌寒いからね







ダヒョン
ダヒョン
カウンセリングどうだった??



少し離れたところでカルテを見ていたダヒョンが声をかける




高校生
沢山話せたの
ダヒョン
ダヒョン
凄いじゃん!その調子だね






少女は、うれしいような、少し恥ずかしいような顔をして目を伏せた
















退院までの数日間、少女は少しずつ、変わっていった。





朝食を食べられる日が増え、色んな人と会話をするようになった




チェヨン
チェヨン
おはようー!昨夜眠れた??

高校生
途中で起きたけど、昨日よりは!

チェヨン
チェヨン
うん、いい感じだね!



チェヨンはシーツを直しながら、明るく笑って見せた。







サナ
サナ
来たでー!じゃあ今日の“いいこと”、ひとつ教えて??




高校生
んー、ご飯全部食べたこと!



サナ
サナ
えめっちゃ凄いやん!ミナ先生に自慢するんやで!笑


高校生
うん!笑














ジヒョ
ジヒョ
身体の状態も安定してる。退院、考えてもいい頃かな
 

高校生
退院、出来るの??



ジヒョ
ジヒョ
うん、だいぶ回復したからね










話し合いの結果少女は親戚の叔母さんと一緒に暮らすことになり、退院の日程も決定した















ミナ
ミナ
うん、いい感じ



ミナ
ミナ
じゃあなんかあったらナースコール押してね





高校生
…先生??





高校生
ちょっと外の世界が怖いかも、





ミナ
ミナ
そうだね、怖いよね。
 

ミナ
ミナ
でも、あなたが初めてここに来た時よりずっと成長した。感情をちゃんと出せるようになったし。


ミナ
ミナ
あなたなら大丈夫。



高校生
…ありがとう













退院の日



ロビーで手続きを終えた少女の前にメンバーが集まってくる。


ジヒョ
ジヒョ
これ、私達からちょっとしたお守り。中身は内緒だけど、たまに開けてごらん!



高校生
先生達ありがとう!





高校生
長い間お世話になりました!!





涙は流さず笑顔で病院を後にした





















心のどこかで疼くものを感じながらも、それを仕事に隠して、また次の患者へと向かっていく。


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