第4話

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2019/12/02 08:11





ウソクさんの後ろを黙って着いていく

ほのかに香るウソクさんの匂い、

風と共に揺れるウソクさんの髪の毛、

華奢で触れるとどこか壊れてしまいそうな手足、

ツンしながらも優しい表情、

全て、全てが愛おしかった





しばらく歩いて高級なタワーマンションに着いた

ここが、ウソクさんのお家

グループでも “ 姫 ” と呼ばれるウソクさんだから

豪邸に住んでいるのに違いない、と思っていたけど

ここまで来るとは思ってもいなかった




家に着いてドアを開けると

「いいよ、入って」
そう招いてくれるウソクさん
言われるがまま、家に入って

ソファに腰掛ける
wooseok ,
wooseok ,

で?

何があったんだよ、

me ,
me ,

あ、えっと

me ,
me ,

小さい頃に父が、

私と母を捨てて出て行ったんです、

そのせいで大きな稼ぎが必要になって、

母は夜の仕事をしていました

私はそんな母から1日2000円貰って

衣食をやりくりしてたんです

その中でもなんとか貯金して

大好きなアイドル_ウソクさんのCDを買ってたんです

私はいつも母にバレないように押し入れの奥底に

隠していたんですけど

ついにバレてしまって、

母が怒って私にそのCDを投げつけて罵声を上げたんです

me ,
me ,

私にとってウソクさんって本当に大きな存在で

本当に大切だったんです

だから、すごく傷ついて

家を出て気が済むまで走ったんです

そしたら踏切に着いて

「死のう」って思ったんです

そしたらウソクさんに止められて、

本当に、すみませんでした

wooseok ,
wooseok ,

え、あ、謝らなくてもいいから、!

その、なんか、色々あったんだな

wooseok ,
wooseok ,

もう暗いけど

帰れるか?

もし帰れないなら泊めるけど、?

me ,
me ,

い、いいんですか、?!

私ファンですよ、?

ウソクさんの、ファン...

wooseok ,
wooseok ,

うん、駄目だけど

あんなこと聞いたら

家に帰せないだろ、

me ,
me ,

ぅ、うわァ、😢

ありがとうございます、!

お言葉に甘えて、、!






「そうこなくっちゃ!」

と微笑むウソクさんが愛おしくて愛おしくてたまらなかった

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