第50話

13-1 最後の依頼
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2025/03/12 11:55 更新
数日後。
白時 夏羽
白時 夏羽
本当に大丈夫なの?リーダー…
朝黄 秀
朝黄 秀
ああ。大丈夫、1回ならできる
宮 高聖
宮 高聖
でも、これから蘇生したらしばらくできなくなるんだな…
私に宿るエネルギーでは、エネルギーに限界がある。だから、連続の蘇生は本当はできない。今からするのは『無茶』だ。

それでも。
朝黄 秀
朝黄 秀
…今しか出来ないんだろ、凛
桜庭 凛
桜庭 凛
…はい
昨日のことだ。
凛の元に一通のメールが来た。

凛の親友の親からだ。もうすぐ帰ってくるから、
葬式ができそうだ、と。
桜庭 凛
桜庭 凛
…あいつは、絶対に生き返したいから
朝黄 秀
朝黄 秀
もう一度聞いておくが、蘇生で幸せになるとは限らない。凛の親友がどう思うかも分からない。凛だってそうだ。
朝黄 秀
朝黄 秀
それでも、やるか
桜庭 凛
桜庭 凛
…やります
いつもパソコンや書類で下を向いている凛の目が、
この時はしっかりと、強く、私の目を見ていた。
白時 夏羽
白時 夏羽
わかった!よしみんな、準備するよ!
白時 煉
白時 煉
姉さん!俺は何すればいいの?
白時 夏羽
白時 夏羽
うーん、そうだな…今回は作戦立てることもないし…
宮 高聖
宮 高聖
煉はその親友の遺体を引き取ってきてくれ。病院の人に話を通す必要がある
白時 煉
白時 煉
って、1度死んだ人をなんて言って引き取るんだよ…
白時 夏羽
白時 夏羽
煉!お願いね!
白時 煉
白時 煉
わかったよ姉さん!
そんな会話をする2人を横目に私が準備を進めていると、
風谷 颯天
風谷 颯天
ねえ
朝黄 秀
朝黄 秀
ん?何だ
風谷 颯天
風谷 颯天
今回の交渉、俺がやっていい?
朝黄 秀
朝黄 秀
ああ。凛はできないからな、いいぞ
風谷 颯天
風谷 颯天
りょーかい!
風谷 颯天
風谷 颯天
じゃあ凛。その親友っていう人との思い出を話してくれる?
こくり、と頷くとゆっくり話し始める。
桜庭 凛
桜庭 凛
…私は、家でずっと無視されてた。
白時 夏羽
白時 夏羽
凛…
仕事以外、口数の少ない凛が自分のことを話すなんてまずないことで。
桜庭 凛
桜庭 凛
…でも、あいつは、空は話してくれて
桜庭 凛
桜庭 凛
…大切な親友だった。
桜庭 凛
桜庭 凛
…空は車から私をかばって死んだ
同時に、それは悲痛だった。
宮 高聖
宮 高聖
…守れないのは、苦しいよな
桜庭 凛
桜庭 凛
…うん
桜庭 凛
桜庭 凛
……思い出じゃ、ないけど
桜庭 凛
桜庭 凛
また遊ぶって…約束、してるから…
風谷 颯天
風谷 颯天
なるほどね〜。リーダー、もういいんじゃない?
朝黄 秀
朝黄 秀
ああ。そうだな
朝黄が、凛に向き直る。
朝黄 秀
朝黄 秀
思いはわかった。蘇生はできる。煉ももうすぐ来るから準備しておけ
桜庭 凛
桜庭 凛
…!はい

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