蘇生後には、色々とやることが多い。
空の今後について本人を含めて話し合ったのがようやく終わったかと思うと、今度は反省会だった。
そんな長い後処理もようやく終わり。
しかし、終わるのはそれだけに留まらなかった。
場にいる全員が黙り込んだ。分かっていたとはいえ、できれば信じたくない事だった。
『解散』。自分で言ったのに、その響きに心が締め付けられていた。
ワスレナグサには珍しい、静かな時間が訪れる。いや、静寂というよりも、沈黙だ。
そんな中、一番に声を出したのは夏羽だった。
どれくらいの年月がかかるか分からないが。
その言葉に皆が少しずつ声をあげていく。
もともとは自分の目的のために皆を付き合わせていただけのこと。
危険な目に合わせたことも、辛い思いをさせたことだって一度や二度じゃない。なのに。
と、軽く笑った。
もうそれは、懇願に近くなっていた。
全員が頷く。
夏羽らしくなく、少し俯いて言う。
別れの挨拶をしていると、時刻はもう遅くなっていた。
そう言って高聖はドアを開けようとする。
次々と帰ろうとする皆が背中を向ける。
そうすると、無性に何か伝えたくなった。
出したことの無いような大声だった。
皆が目を丸くしてこちらを振り返る。
それだけ、言った。
高聖はたしかに笑っていた。
みんなも同じだった。
開かれたドアからこほれた溢れんばかりの星明かりが、別れの瞬間を光に染めた。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。