「もうやめてッ!私の大木でご飯をたかないでくださぁぁぁい!!!」
ある日、誰かが泣き叫ぶ声が青空に響き渡った。
夏油の答えに五条は真顔になるしか無かった。
泣き崩れる天元様ってなんやねん、思わず脳内でそうツッコンでしまう。
ツボに入っていた家入が息を乱しながらそう言う。
なんでそんな笑ってんだよ、と疑問に思うが聞かないでおいた。ぶり返されたら話にならない。
ゆらりとゆっくり立ち上がり言葉を吐いたあなたに思わずツッコんでしまう。しかしあなたは顔を下に伏したまま立ち上がりどこぞのホラー映画よろしくこちらに近寄ってくる。
...。
さしすにクワッと言う効果音が着きそうなくらい強く言い放ったあなたと言い放たれたさしすの間に沈黙が流れる。
そう言って泣き出すあなたを唖然とした顔で見る。
そして夏油はいいことを思いついてしまった。
...。
夏油の発言に今度は五条と家入が真顔になる。
そんなんでこいつが頷くとでも?と言いたそうな顔だ。
ビッと親指を立てるあなたはなんと夏油の提案を採用してしまったのだ。あなたの採用に真顔だった五条と家入は目が飛び出るんじゃないかと言うほど驚き、それを隠せないでいた。
その後、呪術界に全面協力、呪術界を裏切らない、天元様の木で炊いたご飯を少し譲ること、を条件に縛りをかし天元様の木はあなたの手元に舞い戻ってきたのだった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!