_ ut side ,
きっと、シッマだって分かってるのにこんなことをしてる。
それほどまでに僕が好き。
その事実だけでよかった。
良かったはずなのに。
未だにシャオちゃんを見て、
泣きそうになる俺を見ているシッマの気持ちもよく分かる。
ゾムさんが異様に僕を避けんのも分かる。
シャオちゃんが、なんで未だに僕に無防備に近寄ってくるのか、
なんで俺はシッマやと満足出来んのか、
なんでなのか本当に分からへん。
急に後ろから寄ってきたシャオちゃんに驚きつつ、
胸は未だに音を鳴らし、痛くなる。
そんな事実に目を背け、俺はいつも通りシャオちゃんに接する。
段々話の内容が頭に入ってこなくなって、
用事なんかないのに用事があると言い訳をつけて、シャオちゃんから離れた。
部屋は虚無で埋め尽くされ、嫌という程独りという事実に胸が痛くなる。
なんでこんなにも苦しいのか。
もう、いっそ、いっそのこと ···
呟いた言葉は誰にも拾われず、その場にまた、溜まった。
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有難うございます ッ
久しぶりの更新で皆様お忘れかと思います ··· 。
本当に申し訳ないです ··· 。
ちょこちょこ書いていくので気長に待っていただければと思います。
_破月 __ 2 0 2 1 .0 8 / 1 9 0 0:1 0 . 3 3
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。