第5話

シンデレラの同級生
36
2026/01/18 12:33 更新
外から、金属がぶつかる乾いた音が聞こえてきた。

……動き遅
うるせ、分かってる

短いやり取りが聞こえてきた。
訓練中なのが、すぐ分かった。

五条悟
はい、こっちちゅうもーく
おいっなんか来たぞ
無視でいいだろ
おかか!

もしかして五条先生って人望ない…?
五条悟
転入生だよ!!テンション上げて!
んだよそういうことかよ
高菜 明太子…
だな


あれ会話になってるんだ…
五条悟
今日から同じ学年で共に学ぶ,二条院あなたちゃんで―す
みんなよろしくー!!
あなた
二条院あなたです。よろしくお願いします
五条悟
コイツら反抗期だから僕がちゃちゃっと紹介するね
五条悟
呪具使い 禪院真希 呪いを祓える特別な武具を使うよ
禪院真希
禪院って呼ぶなよ
五条悟
呪言師 狗巻棘 語彙がおにぎりの具しかないから会話頑張って
狗巻棘
……こんぶ
五条悟
パンダ
パンダ
パンダだよろしく頼む
…1番説明が欲しい。
人間…ではなさそうだな
あなた
よろしくお願いします。
真希さんがちらっとだけ、私を見る。
禪院真希
バカ目隠しに連れて来られたってことは、何かあるんだろ
あなた
いえ、別に。ただ、逃げてきただけで

正直に言うと、パンダが目を丸くした。

パンダ
さらっと重い!
禪院真希
呪術師なんてそんなもんだろ
そう言いながら、真希さんは少し口角を上げた。
禪院真希
同級生なら遠慮いらない。
足引っ張るなら容赦しないけどな
あ、タメで話せよな
あなた
わかった。
真希の目が細くなる。
禪院真希
いい返事だな
あなた
デレた?
禪院真希
違う
即否定。あれ
狗巻棘
……おかか
あなた
あ、そうなんだ
禪院真希
理解するの早くないか
短いやり取りに、私は小さく息を吐いた。
ここでは、
家柄も、出来損ないも関係ない。
あなた
改めてよろしく
パンダ
おう
狗巻棘
高菜
禪院真希
よろしく
呪術師として、同級生としての、最初の一歩。
わずかだけど、確かな一歩。

そんな私の背中を押すように風が優しく吹いた

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