外から、金属がぶつかる乾いた音が聞こえてきた。
……動き遅
うるせ、分かってる
短いやり取りが聞こえてきた。
訓練中なのが、すぐ分かった。
おいっなんか来たぞ
無視でいいだろ
おかか!
もしかして五条先生って人望ない…?
んだよそういうことかよ
高菜 明太子…
だな
あれ会話になってるんだ…
…1番説明が欲しい。
人間…ではなさそうだな
真希さんがちらっとだけ、私を見る。
正直に言うと、パンダが目を丸くした。
そう言いながら、真希さんは少し口角を上げた。
真希の目が細くなる。
即否定。あれ
短いやり取りに、私は小さく息を吐いた。
ここでは、
家柄も、出来損ないも関係ない。
呪術師として、同級生としての、最初の一歩。
わずかだけど、確かな一歩。
そんな私の背中を押すように風が優しく吹いた











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!