No.3
──────────────────────────
ジノ side
高2の夏、
密かに気になってた
あなたと初めて喋った日
あなたが、
持ってたクラス全員分のノート派手に
廊下にばらまいてㅋㅋ
思わず
僕は駆け寄った
そのふんわりとした笑顔に
一瞬で僕は心を奪われた
会話が途切れないように
するので
精一杯だった
本当は知ってるけど、
ほんとあなたは天然みたいで
言葉1つ1つの
破壊力が半端ない、
結局
しっかりあなたとしゃべったのは
これっきりで
思いも伝えられないまま
卒業してしまった、
・
・
・
・
・
2年後、
僕は念願だった
カフェを開いた
そこでの初めてのお客さんが、
🚪 (( カランコロン
あなただった、
そりゃあ、覚えてないよね
しゃべったの1回きりだもん
ほら、またその笑顔
ダメだって
その日から
あなたは学校帰りに
毎日寄ってくれて
思いが通じ合うのは
大変な事じゃなかった、
それから今日まで
あなたはずっと僕の隣で
あのふんわりとした笑顔を
見せてくれている、
Next➥
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。