あなたの座っていた椅子はガタリと音を立て
あなたが勇気を出して話かけると、その人は振り返った
思わず、声を出してしまった
驚くほどのイケメンである
神代色の瞳を覆う睫毛は人より少し長く、伏せがちな目でしっかりこちらを見ている
高い鼻に、艶のある白い肌
口紅をつけているわけでもないのに柔らかな赤の唇に、射抜かれそうだった
少々棘のある言葉だったが、男らしく今にも惚れそう、
いや惚れていた
その人は一瞬目を細めたが、すぐに顔を緩めてフッと笑った
その頃、デイダラは飲んだくれて机に伏せていた
サソリに隣の椅子をポンポンと叩かれたので、横に来いと言っていると解釈し座った
じっとあなたを見つめるサソリ
とにかく仲を深めたかったので、1から100までなんでも話をした
サソリも何かしら吐いて、大分笑顔を見せるようになった
あなたも普段の気分に戻ってきた
友達感覚で話をして、時間も結構経過していた
グーグー寝るデイダラを横目で見て、ヒソヒソとサソリに耳打ちをした
ある程度、男を堕とす方法を勉強をしたあなたは、上目遣いであなたより身長の高いサソリの目をじっと見つめた
あなたがタクシーを呼んで、デイダラを引きずって行った後
サソリが赤面をしていたことは居酒屋の店員しか知らない












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。