第4話

2話 雪乃視点
5
2026/01/28 17:38 更新
雪乃
雪乃
今日は休日やー


今日は月に一度のバイトしないデー

せっかくなのでこなつとお散歩に行きます

近所の歩いて10分程の大きなドッグラン

こなつのお気に入りでもあるしなにより沢山の犬を拝める場所

雪乃
雪乃
いっておいでー


そう言ってこなつのリードを外してあげる

すると勢いよく駆け出して行った

雪乃
雪乃
わー...楽しそー
雪乃
雪乃
あんな自由に走り回れたらな〜


そんなアホみたいなことを考えていると1匹の犬に目がいく

こなつと同じように楽しそうに走り回っているハスキー

雪乃
雪乃
((かわえぇぇ))


この地域でのハスキーは珍しい上、目の色は綺麗な青色

そして毛並みも綺麗でイキイキとしている

そんなハスキーさんがこなつに近付いていき挨拶をし始めた

ハスキーさんは元気よくしっぽを振っているがこなつは警戒心MAX

これはいけないと思い飼い主を探す

するとハスキーさんとこなつを凝視している人を発見

雪乃
雪乃
あの...


飼い主と思われる人に後ろから声をかける

雪乃
雪乃
あなたのハスキーさんですか?


その人は不思議そうに振り向いてくる

茶髪に緑色の瞳、顔は整っていて身長も高い

そしてふと思ってしまったのが

雪乃
雪乃
((なつ兄に似てる...))


なつ兄とは実の兄、西園寺夏樹のこと

そしてこの人の髪色はなつ兄とまったく同じ、顔のパーツもどことなく似ている気がする

???
はい!僕の子です!


そんなことを考えていると飼い主さんはニコリと微笑んで答えてくれる

その微笑みは優しくとてもじゃないがなつ兄とは別物

分かってる、そんなの当たり前だ

ただ少し似ていただけ。あるあるだろう

そんなことよりこの人が飼い主さんということだ

雪乃
雪乃
すみません、急に話しかけちゃって...
ハスキーさん珍しいですしうちの子と絡んでるみたいやったので!


ニコッと微笑み返してそう伝える

???
あ!柴犬さんの飼い主さん!
雪乃
雪乃
そうです!なんかうちの子すごい警戒してもうてるんですけどね...(笑)
???
柴犬さんって警戒心強めですもんね〜
うちの子こそ積極的すぎて(笑)
雪乃
雪乃
そこが可愛いじゃないですか...!


話を共感できる人が居てつい楽しくなってしまう

そんな風に喋っているとこなつとハスキーさんが近づいてきた

???
可愛いっ...触ってもいいですか...?
雪乃
雪乃
お好きにどうぞ...!自分もええですか...?
???
はい!喜ぶと思います!


言われるがままハスキーさんに合わせてしゃがみこみそっと撫でる

するとしっぽを振りながら気持ちよさそうにしてくれる

一方でこなつは「くるしゅうない」と言わんばかりの撫でられ方

もうちょっと遠慮を...と思ったが気付けばハスキーさんに夢中になってしまっている

雪乃
雪乃
なんていう子ですか?


つい気になって聞いてしまった

???
ブルちゃんっていいます!


言い方からして女の子だろうか

雪乃
雪乃
ブルちゃん...!可愛い名前ですね!
うちの子はこなつっていうんですよ!
???
オス...ですか?
雪乃
雪乃
そうです!
???
こなつくんかぁ〜かっこいいですね!


そんな風に楽しくおしゃべりをする

ふと時計を見ると時計の針は5時にさしかかっている

雪乃
雪乃
それでは、自分はこの辺で!


ブルちゃんから手を離し立ち上がる

???
はい...!
???
あ...お名前とか連絡先とかって...聞いちゃっても?


飼い主さんは恐る恐る聞いてくる

少し驚いてしまったがすぐに笑顔に戻す

雪乃
雪乃
雪乃です!連絡先、大歓迎です!


あえて苗字は言わなかった

???
雪乃さん...!
四季
僕は西園寺四季です!


その言葉で驚いてしまう

多分、表情にも出てしまった

まさか同じ苗字だなんて

驚いた顔をしている自分を見て四季さんは少し不思議そう

慌てて弁明する

雪乃
雪乃
すみません、びっくりしちゃって...
自分、苗字は西園寺なんです!まさか同じやなんて(笑)
四季
えぇ!それは驚いちゃいますね!
西園寺って結構珍しいのに...
雪乃
雪乃
ですよね!何かの運命でしょうか?(笑)


あまり悟られないようにいつも通りヘラッと笑う

四季
あ!連絡先...!僕のはこれです!


四季さんは急いでスマホを取り出しプロフィールを差し出してくる

雪乃
雪乃
ありがとうございます!読み取りますね!


自分もスマホを出して四季さんのスマホにかざす

雪乃
雪乃
よし...!
四季
それじゃあ僕はもう行きますね!
ほんとにありがとうございました!
雪乃
雪乃
こちらこそ!楽しい時間をありがとうございます!
また会えるとええですね!
四季
はい!また会いましょう!


そう言って四季さんは背中を向ける

それに手を振ると四季さんも同様に振り返してくれた

雪乃
雪乃
...


先程までの笑顔を消し少し俯く

雪乃
雪乃
西園寺...ね...


四季さんはなにも思っていなかった

ただ苗字が珍しいことだけ...

だが自分は違う、何かが引っかかる

なつ兄と似た容姿...同じ苗字...

一瞬だけ嫌な想像が浮かぶ

雪乃
雪乃
...やめよ


何故か考えてはいけない気がしてその思考を停止する

そのまま少し名残惜しそうなこなつと一緒に帰り道を歩き出した

プリ小説オーディオドラマ