燈矢兄さんについていていったところ
管理するのも大変だと言うことが
今になって思ってしまう日本庭園が広がっていた
あの時の私と新が遊んでいたところは自宅の
小さな庭と公園くらいだったから燈矢兄さんの
両親がとんでもないお金持ちだったのが
幼い私はすぐに気付けた
逆に新の方はいうと生まれて初めて見た庭の広さと
ここで遊べるのかという期待感で目をキラキラしていた
燈矢兄さんは私と新の手を取って門をくぐらせてくれた
しかしそんなことだけでは収まらず燈矢兄さんは
どこかの方向に向かって「おーい」
と誰かに声をかけていた
私はずっとはてなを浮かべていると向こうから
燈矢兄さんみたいな白髪の女の子と男の子が走ってくる
あれから数十分経っていた気がした
……いや、1時間だったかな?
分からなくなっているのは、確か………燈矢兄さんが
ボールを独占しまくって庭を走り回ったのが原因だった
あの走っている時は子供ながら
燈矢兄さんを大人気ないを言いたくなっていた
自覚しているけど……今の私の言葉遣いは環境と知識を
取り入れた結果だと思ってたけど
あの頃の新の言葉遣いから察するに
生まれてからの遺伝かそういう運命なのか……
ともかく、あの時のお団子サッカーは
お粗末だったし楽しかったのが印象だった
こう思い出すと久々に冬美姉ちゃんと
夏雄兄ちゃんにも会いたくなったな……
そんな時、疲れはてて土の上で仰向けで
寝っ転がっていた新が手を振っていて何かを発見していた
新が指を指して見ている方向を教えてくれた
家の大きさもさながら遊んでる間も圧巻だったが
2階の長い廊下に太陽が入ってくるように真新しい
木製の手摺がつけられていたのが外からでも分かっていた
その長廊下にポツンと私達の様子を
羨ましそうに眺めていた男の子がいた
髪色は白と紅のツートンカラーで
幼いながらも整っていて将来は美人になるのが
約束されていた容姿だった
そう、ここがしょう君と私が初めて目が合った日だった












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。