第4話

大きな家とちいさなあのこ
20
2025/12/26 02:02 更新
燈矢兄さんについていていったところ

管理するのも大変だと言うことが

今になって思ってしまう日本庭園が広がっていた





あの時の私と新が遊んでいたところは自宅の

小さな庭と公園くらいだったから燈矢兄さんの

両親がとんでもないお金持ちだったのが

幼い私はすぐに気付けた





逆に新の方はいうと生まれて初めて見た庭の広さと

ここで遊べるのかという期待感で目をキラキラしていた
未創新
さっきの公園よりひっろーい!!
ここお兄ちゃんの家なの!?
轟燈矢
連れてきてんだから当たり前だろ?
未創新
サッカー以外に色んな遊びが出来るよ!
やったねお姉ちゃん
未創美衣
あ、あぁ……そうだね
本当にお邪魔しても良いの?
轟燈矢
轟家の俺が良いからって
言ってんだからさっさと入れよ
轟燈矢
ほら、早くしねぇと日が暮れるぞ!
燈矢兄さんは私と新の手を取って門をくぐらせてくれた

しかしそんなことだけでは収まらず燈矢兄さんは

どこかの方向に向かって「おーい」

と誰かに声をかけていた





私はずっとはてなを浮かべていると向こうから

燈矢兄さんみたいな白髪の女の子と男の子が走ってくる
燈矢兄どーしたの?
あれ、お手々繋いでる
2人は燈矢兄のお友達?
未創新
うん!未創新っていうんだ
もう1人はお姉ちゃんの……
未創美衣
未創美衣、よろしくね
轟夏雄
そうなのか、俺は夏雄っていうんだ
よろしくな、美衣と新!!
轟冬美
私は冬美っていうの、2人も一緒に遊ぼう!
轟燈矢
元からそのつもりで
連れてきてんだから、早く遊ぶぞ
未創新
わーい!"れっつえんじょい"、だよ!!




















あれから数十分経っていた気がした

……いや、1時間だったかな?

分からなくなっているのは、確か………燈矢兄さんが

ボールを独占しまくって庭を走り回ったのが原因だった





あの走っている時は子供ながら

燈矢兄さんを大人気ないを言いたくなっていた
未創美衣
無理!足が棒になっちゃうよ!!
轟燈矢
ほらほら、次のボールがとんでくるぞ?
未創新
イジワル!お姉ちゃんだけかと思ったら
みんな一緒なの酷すぎ!!
未創美衣
新……その言葉遣いは酷いよ
轟夏雄
こうなったら4人がかりで取るぞ!
轟冬美
うりゃー!燈矢兄、お覚悟ーー!!
轟燈矢
あっ!!?お前らズルいぞ、多対一なんて!!
自覚しているけど……今の私の言葉遣いは環境と知識を

取り入れた結果だと思ってたけど

あの頃の新の言葉遣いから察するに

生まれてからの遺伝かそういう運命なのか……





ともかく、あの時のお団子サッカーは

お粗末だったし楽しかったのが印象だった

こう思い出すと久々に冬美姉ちゃんと

夏雄兄ちゃんにも会いたくなったな……









































そんな時、疲れはてて土の上で仰向けで

寝っ転がっていた新が手を振っていて何かを発見していた
未創新
他にも男の子がいる……!
おーい、見えてる?一緒にあっそぼー
未創美衣
うぅ…はっ……はぁ…
新、どこ…を見て言ってるの?
未創新
あそこ、2階にいる!
新が指を指して見ている方向を教えてくれた

家の大きさもさながら遊んでる間も圧巻だったが

2階の長い廊下に太陽が入ってくるように真新しい

木製の手摺がつけられていたのが外からでも分かっていた





その長廊下にポツンと私達の様子を

羨ましそうに眺めていた男の子がいた

髪色は白と紅のツートンカラーで

幼いながらも整っていて将来は美人になるのが

約束されていた容姿だった




















そう、ここがしょう君と私が初めて目が合った日だった

プリ小説オーディオドラマ