しょう君……当時の私は名前も知らない
男の子を見つめていると向こうから紅髪の男性が
男の子の手首を掴んで何処かへ行ってしまった
後日に燈矢兄さんに聞いたんだが
あの人がエンデヴァーさんだって知った
テレビでしかエンデヴァーさんの姿を
見たこと無かったからあんなザ・OFF姿は
最初は信じきれなかったが燈矢兄さんが
凄く熱く語っているから流石に信じた
新は男の子の後ろ姿を目で追っていたが
見えなくなった瞬間、私の方に向き直り
イタズラっぽい笑みを浮かべていた
私達はそのまま玄関に入らずにまずは周りを探索した
相変わらず庭が手入れされていて綺麗だなーと
呆けていると枯山水があった
当時、テレビで見たことあったから記憶に残っていた
だから枯山水を踏んでしまったら
完全に足跡が残ってしまう
私は進もうとする新をすぐに止めた
新が指を指した場所は縁側の下
確かに私達の体なら潜れるしバレない
庭を踏み荒らさないが匍匐前進を常に
とり続けなきゃいけないが子どもの体は柔軟だったのと
スパイのような感覚にわくわく感が止まらなかった
私達は意気揚々と屈み込み匍匐前進で進んでいった
意外にも時間は掛からずスムーズに進んでいったが
上から何か怒号と鈍い音、嗚咽と同時に液体が
床などにぶちまけた音などが聞こえた
流石にバレたと私達は口を押さえて周囲を見回したが
誰かが屈んで見ているわけでは無いし足なんで
見えないからほっと一息をついて進行を続けていった
次に聞こえたのは誰かが啜り泣く声だった
どうやらさっきまで怒られたのだろうと
幼いながらもすぐに察せれた
何処だろうと見ていると
ぶらんと小さい裸足をこちらから見えた
もしかして、あの男の子なんじゃないかと
思った新は声の方に進んでいった後に
縁側の下から顔を出した












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。