第6話

お揃い
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2026/01/03 12:00 更新
男の子はいきなり縁側の下から顔を出した

新をお化けだと勘違いして転びながらも

必死こいてお母さんと助けを求めていた





しかし、慌ててたのか盛大に転んでしまい

おでこを縁側の支柱にぶつけてしまった

男の子は恐怖か転んだ痛みなのか分からないが

ヒックヒックと目から流れている

涙を引っ込ませようとしていた





流石に新も驚かせるとはいえ怖がらせる気は

毛頭無かった為、すぐに男の子に駆け寄った
未創新
ご、ごめんね…お化けとかじゃないから
えっと…ティッシュ持ってない……
未創美衣
もー……どうせ、持ってないと
思ったから私が持ってるよ
私は自分の身に纏っているだぼったい服の

裾を上げかぼちゃパンツのポケットに手を入れる

ポケットの中からオールマイトがプリントされた

子どもの小さなポケットでも入るポケットティッシュだ





私は男の子の前にしゃがんで肌が荒れないように

優しく目元に溜まった涙を拭う

拭ったティッシュは涙を吸って染みが出来ていた
未創美衣
ほら、落ち着いて
あなたの目の前にいるのは何?
……人
未創美衣
お化けとか敵なんて
いないから安心して
うん…ごめん、勘違いしちゃって
未創新
いや、驚かせちゃったから
こっちが悪いし……うーん
未創新
もう埒が明かないし、何かしちゃう?
遊びとか遊びとか!!?
全部遊びだ…
未創美衣
新、今は私達トイレに
行ってる体だから遊んでたらバレるよ
未創新
そうじゃん!駄目じゃん!!どうすんの?
普通に話すだけで良いんじゃ……
未創新
ナイスアイディア!流石、えっと……
あー、そう言えば名前聞いてなかった
しょ、焦凍…
元々人見知りな性格なのか、はたまた年齢の近い人と

接した機会が極端に低いかどうか分かっていないが

小さな声で彼は「焦凍」と答えた





中々聞かない名前に私と新も特別感が強かった

特に新は目をキラキラさせながらすっごいと口に出してた
未創新
格好いい名前!ぴったりだね
未創美衣
焦凍君ね、私は美衣
いっぱい褒めてるのは新
未創美衣
よろしくね
轟焦凍
うん、よろしく…
未創新
ねぇねぇ、焦凍君って
何が好きなの?
未創新
お肉?リンゴ?カレーライス?
まるでサブマシンガンのような早さで質問しだす新に

焦凍君は何が好きなのか一回考え込んでしまう始末





一気にし過ぎだと次々と食べ物を出す

新を止めようとした瞬間、ある1個だけ焦凍君は答えた
轟焦凍
そ、蕎麦……温かくないの
未創新
蕎麦……
未創美衣
蕎麦……
轟焦凍
変、かな……やっぱり…













































未創美衣
わっかる!!
未創新
わっかる!!
未創美衣
いや本……当に、分かる…私だって
うどんか蕎麦か言われたら断然蕎麦!
未創新
そうそう!うどんって美味しいけど
あご疲れちゃうから食べやすい
蕎麦が更に美味しく感じる!
轟焦凍
じゃあ、2人も...…?
































未創美衣
蕎麦が大好き!
未創新
おんなじに決まってるじゃん
"お揃い"だね!
轟焦凍
お揃い…お揃い……うん、お揃いだ
あの時から今でも何でも食べ物は

パクパク食べれちゃうから無我夢中に

新と一緒に蕎麦の美味しさを語ってしまった





けど、焦凍君は好きな食べ物が一緒なのが

余程嬉しかったのか何度もお揃いを呟いて

ここ一番の自然な笑顔を見せていた

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