第7話

吐きそうな雨晒し
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2026/01/10 12:00 更新
未創新
あらら…暗くなってきちゃった
未創美衣
やっばい…早く戻っといた方が良いね
下手したら探されてそうだし
轟焦凍
……ねぇ、2人とも
未創新
どうしたの?何かあったっけ?
轟焦凍
また、来てくれる?
未創美衣
そんなの当たり前じゃない?
私達、友達でしょ
未創新
流石に毎日来れないけど
遊べる時はめいいっぱい遊ぼうね!
轟焦凍
……うん、分かった!
















それからというもの謎の友達関係

として日々を過ごしていった

案の定、燈矢兄さん達に不思議に思ってしまう事が

あったが子供ながらの探求心だったり

方向音痴で誤魔化していた





ある日、私達は遊ぶ時に新があることを思い付きだした
未創新
………"しょう君"
未創美衣
ん?どうしたの、新
未創新
いやー、焦凍君にあだ名の
1つや2つあった方が良いかなって
未創美衣
私は良いけど……焦凍君は良いの?
轟焦凍
ううん、全然良い
それに…友達にあだ名で
呼ばれるの初めてだし
あだ名というのは人によって

一生嬉しいものや心苦しくなる賛否両論の代物だ

あの時のしょう君は前者で良かったと今でも思うよ












































何せ、この後から……新は…__________________

考えただけで吐きそうになるな、思い出すのは止めとこう

本当に…謝っても謝りきれないことばっかりだ…
















"思い出したくないあの日"から数週間後

あの頃の私はどんな時もやることに

新を思い浮かべることばっかりだった





いつもいつも、おやつを半分こして渡そうと思ったときも

先に靴を用意して遊びに行こうとする準備のときも

...…あのときも、あの時も

全部意味がなくなって、その度に落ち込んじゃった





いつも寝るときは自分の行動の遅さに

嫌気が差して枕を濡らして寝たとしても途中で起きる

また眠ろうとしても、"あの日"を考えて時計の針を

見続けて、朝日が上ってきていつものように振る舞う





眠たい、でも眠たい欲も湧かない


食べたい、でも食べたものの味なんて分からない


苦しい、でも新のに比べればこんなものはちっぽけだ


甘えだ、私の考えは全て


でも…両親だって……新がいなくなって苦しいはずだ
















雨が今すぐにでも降りそうなある日だった

燈矢兄さんと出会った公園で1人だけで遊んだ





その時の私は、"あの日"から

しょう君達の家に行かなかった事を思い立っていた

新がいなくなった後でどう説明すれば

良いか分からなかった

言ったら、みんながどんな顔をするのか

幼いながら怖かったからだ

でも…その日は心配しているのかなと思ったから

近い内に行こうと決心して家に帰っていった

今日は父親が昼に帰るから

鍵は持っていてもそのまま入れると思ってた















































でも、帰ったのが間違いだった
未創美衣
お父さん、ただい
誰か?
でも、奥さん悪いんじゃないんですか?
こんな昼から私を家に連れ込んで
未創美衣
…………
玄関の扉を開けようと手を伸ばそうとした時

母親でもなければ祖母、叔母も違う……

全く知らない女の声だった





甘ったるい声に人によっては頬を赤らめるが

私にとっては身の毛のよだつ

気味が悪すぎるもの同然だった

開けようと思った右手が止まり行き場を

失っていると扉の向こうから小さくリップ音が

聞こえた瞬間、すぐに走った























もう無理だって思った頃には

肌に張り付くくらい酷い雨が降っていた












未創美衣
はぁ…はぁ……ぅあ...…
走り慣れてない"義足"を駆使して来たのはしょう君達の家

当たり前だが、雨で外に誰かがいるなんてものは無い





呼び鈴を押そうかと思ったが

いきなり来てしまった事は駄目だったなと

感じつつ雨で冷たくなった手で呼び鈴を押す





















































轟燈矢
……美衣?
未創美衣
と、燈矢兄さん…?
私と同じくらい濡れ鼠で且つ酷い火傷まみれの

燈矢兄さんが私の……義足を見てしまった

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