授業中。
術式の説明なんて、
正直、頭に入ってなかった。
視線が、
どうしても――影にいく。
あなた先生の足元。
揺れ方が、
自然じゃない。
恵の影と、
似ている。
いや、
「似てる」なんて言葉じゃ足りない。
背筋が、ひやりとした。
気づけば、
口が勝手に動いていた。
教室が、
一瞬だけ静まる。
パンダと狗巻と憂太も、空気を察する。
あなた先生は、
少しだけ目を細めて――
逆に、問い返した。
その声は、
柔らかいのに。
心臓が、
ドクン、と鳴った。
冗談じゃない……。
十種影法術は、
禪院家の相伝。
“百年に一度の逸材”。
恵が生まれただけでも異常なのに、
もう一人?
気づけば、
言葉が荒れていた。
恨みなら、
誰よりもあるはずだ。
なのに。
あなた先生は、
肩をすくめて笑った。
一歩、こちらに近づいてくる。
にっこり。
――笑顔。
なのに。
背中に、
冷たいものが走った。
これだ。
これが――
長年、
我慢して。
兄・直哉の言葉に従い、
感情を殺して。
生き延びてきた人間の目。
怒ってない。
恨んでる様子もない。
ただ、
壊し方を知っているだけ。
初めて思った。
この人は、
禪院家を憎んでいるんじゃない。
“支配の構造”を理解してる。
だから、
壊せる。
ゆっくり。
確実に。
真希は、
何も言えず それしかなくなった。
教室の影が、
一瞬だけ――
あなた先生の意思に合わせて、
静かに揺れた気がした。
夢主、周囲からどう見られているか!!
五条は、
表向き
本音
五条的評価:
「最強の隣に立てる唯一の一般人顔した怪物」
真希は、
最初
今
真希的評価:
「私がなりたかった未来の姿」
パンダは、
パンダ評価:
「羊の皮をかぶった狼(比喩じゃない)」
憂太は、
乙骨評価:
「守る人ほど、壊す時は徹底的な人」
狗巻は、
狗巻評価:
「近くにいると楽な人」
※一番正確な評価かもしれない。

だそうだ。

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!