第5話

「阿部ちゃん…?」
8,405
2024/05/17 11:01 更新

阿部side






俺のお腹の子が男の子って分かってから早5ヶ月。





今はSnowManの季節、冬。寒いよ~





早いことにいつ産まれてもおかしくない状態なんだって

阿部亮平
気持ちいいな~

お医者さんから「ちょっと運動しておこうか」って言われて、人通りの少ない夜街を散歩中


この子の事は勿論、メンバーに言えてないのもありで心配が蓄積してたから久しぶりの開放感に涙がでそう


阿部亮平
(みんなに会いたいな…)

そう思って、インスタを開く

阿部亮平
挙がってないか。

もしかしたらと思って、SnowMan公式の投稿を見てみた






アカウント名は、今も「SnowMan.official. 9」








ありがとう。みんな…












そんな事を考えてた時、








阿部亮平
ウッ…痛っ…なにこれ、

下腹部にものすごい痛みが生じた







訳の分からない腹痛と、強烈な痛みにまたもや泣きそうになりながらも、病院へと向かおうとした。


阿部亮平
はぁ…いった、何これ、、

阿部亮平
もしかして、陣痛、?でもちょっと早くないかな、



病院まではここから歩いて5分ほどの場所にある。




いつもだったら早い5分が、今や長い道のりに思えた


阿部亮平
(助けを求めようにも人居ないし…痛いし、)

阿部亮平
もぉ…タイミング悪いって、泣


腹痛に怒ってもどうしようもない。






こんな時でも…いや、こんな時だからこそ、俺の頭には好きな人が浮かんで、









思わず名前を呼んだ














































































































阿部亮平
めめぇ…














そう、俺がずっと恋焦がれている相手_______










ずっと想いをはせてきた相手。












苦しくても、悲しくても、めめが居ればなんとなくホッとして…なんとなく乗り過ごせてきた


阿部亮平
はぁ…何ッ…で、今、なの……?めめって…ば、、



もう、会えないまま1年近くになろうとしてる


阿部亮平
(元気にしてるかなぁ…)





相手を想いやる余裕は無いのに、無いけど、、それでも、それを忘れちゃうくらい好きな人______




膝がガクガクする。足に力が入らない






俺は座り込むように、冷たいタイル張りの床に崩れた



体は寒いのに、涙は暖かい



阿部亮平
この子、寒いかな…ごめんね。。













何分経ったかな。








激しい腹痛が少し収まった。けど足に力が入らないため立ち上がることは出来ない



意識が飛びそうになった。


阿部亮平
(深呼吸…深呼吸だ、)

阿部亮平
スゥ…ンンッ…むりだ、


このまま誰にも見つからずに病院まで行けなかったらどうしよう



本気で死を覚悟した。このまま静かに…静かに…












































?「大丈夫ですか!?」











阿部亮平
え…









大好きな声に似ていた















思わずその顔を見て、今日何度目かの涙が出た







目黒蓮
…え、阿部ちゃん、?




阿部亮平
めめ…?



目黒蓮
どうしたの?何してるの?


阿部亮平
ごめっ…事情はあとで、


目黒蓮
そのお腹、、、


阿部亮平
…うん…


目黒蓮
とりあえず病院に、


阿部亮平
この近くに産婦人科があるの、、そこに、連れてってほしい…


目黒蓮
わ、分かった





めめに抱き抱えられて、車に乗せられた。







色んな衝撃で、移動中も意識が朦朧としていた。












もしかして幻を見てるのかと思ってた










ゴロゴロ…




医者
阿部さん!分かりますか?



医者
…緊急で分娩室の準備して





自分が仰向けになっており、ゴロゴロとなる音からして、担架に乗せられているのが分かった



そして、いつもの先生の忙しない声と______















握られた右手_____









おそらく"あの人"の大きな手







阿部亮平
(暖かいな…)






そこから俺は意識を飛ばしたようだ








15時間後


阿部亮平
ん"っ"…くぅっ…痛っ、あぁ、あぁっ


医者
頭出てきたよー!もう力抜いてー

阿部亮平
ふぅぅぅ……っん

医者
もうちょい、!

阿部亮平
はぁぁ…あぁ…!

赤ちゃん
おぎゃー!!うぇーん!

医者
おめでとうございます!元気な男の子です

阿部亮平
はぁぁ…良かったぁ…





これが……親になる瞬間


医者
どうぞ…





お医者さんから初めて自分の子供が胸に乗せられたとき、人は新しい人生の始まりを感じた


阿部亮平
可愛い…


この子を見てると、いかに自分の悩みが小さかったか、肌で痛感した







と、その時、看護婦さんからある言葉をかけられ、俺は再び現実へ引き戻された




看護婦さん「面会されたいと言う方がおられるのですが…通しますか?」




阿部亮平
え、あ、はい…






親は、今日は予定があって来れないらしいってさっき連絡があった。


俺の事を他に知ってる人、、








てことはもしかして………








ガラララ…



阿部亮平
めめ…、

目黒蓮
阿部ちゃん……


昨日あった出来事が、徐々に鮮明になってきた。








昨日は険しかっためめの顔は、今や微笑みながら、泣きそうになっている


阿部亮平
めめ?

目黒蓮
お疲れ様…めちゃめちゃ可愛いよ…

阿部亮平
ありがとう…あっ…

目黒蓮
…?

阿部亮平
…何にも伝えず居なくなって、本当にごめんなさい。


目黒蓮
……大丈夫だよ。そこは阿部ちゃんの葛藤があって、阿部ちゃんもそこにひっかかってるものがあるんだったら俺らはノーコメントでいる。
目黒蓮
俺らこそ、、なんにも力になれなくてごめん。こんなに大変で命懸けの事を1人でやってきたんでしょ…?すごいよ、ホント…

阿部亮平
…泣

目黒蓮
えぇ!?なんで??

阿部亮平
いや、、久しぶりにめめに会えたのが嬉しくて、

目黒蓮
うん…笑   嬉しいよ、俺も。でもほら笑って?口角あげてなきゃ赤ちゃんも心配になっちゃうでしょ?

阿部亮平
そっか、








あれ、、
















この言葉…









思ったけど、あえて言わないでおくことにした。










それから俺は、愛おしく寝息をたてる赤ちゃんが寝たのを確認して、めめにこれまでの事情を話した





目黒蓮
そっか…阿部ちゃん、頑張ってるんだね、、

阿部亮平
まだまだだよ~…でも、俺がしっかりしてこの子を立派に育てる!

阿部亮平
たった1人のこの子の親だから。




目黒蓮
……

目黒蓮
…あのさ、

阿部亮平
ん…?

目黒蓮
タイミングも、状況も、空気も全部違うんだけど…

阿部亮平
うん…?

目黒蓮
俺の話も聞いてくれる…?

阿部亮平
うん、もちろん

目黒蓮
実はさ、俺……




























































目黒蓮
阿部ちゃんの事が好きなんだよね















阿部亮平
え…?











目黒蓮
本当に……こんな未熟で、阿部ちゃんの頼りになれるかどうかも分からない俺だけど、、、




































目黒蓮
俺を…阿部ちゃんの夫として、この子のパパとして…俺と結婚して下さい。













阿部亮平
えっ…










思わぬ返答に、俺は言葉を失った























でも迷うことはなかった_________











阿部亮平
はい…お願いします…!










目黒蓮
ホント?!ホントに阿部ちゃん!?えっ、、嬉しいよ阿部ちゃん!!

阿部亮平
ちょっ…めめ、笑

目黒蓮
あ、ごめんごめん、起きちゃうよね、笑

阿部亮平
俺もめちゃめちゃ嬉しいよ!本当にありがとう!!!泣









曇天続きの俺の心は、いつぶりかの晴れ間が差した気がした。

















プリ小説オーディオドラマ