阿部side
俺のお腹の子が男の子って分かってから早5ヶ月。
今はSnowManの季節、冬。寒いよ~
早いことにいつ産まれてもおかしくない状態なんだって
お医者さんから「ちょっと運動しておこうか」って言われて、人通りの少ない夜街を散歩中
この子の事は勿論、メンバーに言えてないのもありで心配が蓄積してたから久しぶりの開放感に涙がでそう
そう思って、インスタを開く
もしかしたらと思って、SnowMan公式の投稿を見てみた
アカウント名は、今も「SnowMan.official. 9」
ありがとう。みんな…
そんな事を考えてた時、
下腹部にものすごい痛みが生じた
訳の分からない腹痛と、強烈な痛みにまたもや泣きそうになりながらも、病院へと向かおうとした。
病院まではここから歩いて5分ほどの場所にある。
いつもだったら早い5分が、今や長い道のりに思えた
腹痛に怒ってもどうしようもない。
こんな時でも…いや、こんな時だからこそ、俺の頭には好きな人が浮かんで、
思わず名前を呼んだ
そう、俺がずっと恋焦がれている相手_______
ずっと想いをはせてきた相手。
苦しくても、悲しくても、めめが居ればなんとなくホッとして…なんとなく乗り過ごせてきた
もう、会えないまま1年近くになろうとしてる
相手を想いやる余裕は無いのに、無いけど、、それでも、それを忘れちゃうくらい好きな人______
膝がガクガクする。足に力が入らない
俺は座り込むように、冷たいタイル張りの床に崩れた
体は寒いのに、涙は暖かい
何分経ったかな。
激しい腹痛が少し収まった。けど足に力が入らないため立ち上がることは出来ない
意識が飛びそうになった。
このまま誰にも見つからずに病院まで行けなかったらどうしよう
本気で死を覚悟した。このまま静かに…静かに…
?「大丈夫ですか!?」
大好きな声に似ていた
思わずその顔を見て、今日何度目かの涙が出た
めめに抱き抱えられて、車に乗せられた。
色んな衝撃で、移動中も意識が朦朧としていた。
もしかして幻を見てるのかと思ってた
ゴロゴロ…
自分が仰向けになっており、ゴロゴロとなる音からして、担架に乗せられているのが分かった
そして、いつもの先生の忙しない声と______
握られた右手_____
おそらく"あの人"の大きな手
そこから俺は意識を飛ばしたようだ
15時間後
これが……親になる瞬間
お医者さんから初めて自分の子供が胸に乗せられたとき、人は新しい人生の始まりを感じた
この子を見てると、いかに自分の悩みが小さかったか、肌で痛感した
と、その時、看護婦さんからある言葉をかけられ、俺は再び現実へ引き戻された
看護婦さん「面会されたいと言う方がおられるのですが…通しますか?」
親は、今日は予定があって来れないらしいってさっき連絡があった。
俺の事を他に知ってる人、、
てことはもしかして………
ガラララ…
昨日あった出来事が、徐々に鮮明になってきた。
昨日は険しかっためめの顔は、今や微笑みながら、泣きそうになっている
あれ、、
この言葉…
思ったけど、あえて言わないでおくことにした。
それから俺は、愛おしく寝息をたてる赤ちゃんが寝たのを確認して、めめにこれまでの事情を話した
思わぬ返答に、俺は言葉を失った
でも迷うことはなかった_________
曇天続きの俺の心は、いつぶりかの晴れ間が差した気がした。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!