僕も負けないよ
i.n side
練習が嫌で叫び倒すチャンビニヒョンをなだめながら、練習室に向かう。
そう言って練習室に足を向ける。
ヨンボギヒョンが練習してるのは知ってるけど、きっとヌナもやってるんだろうな。
ヌナ、毎日練習してるもん。
練習室のドアの前で一旦部屋の中をのぞくと、ヌナとヨンボギヒョンが喋ってた。
ヌナは不思議そうな顔をした後…
ぱっと頬を赤らめた。
ヨンボギヒョンがどんなことを言ったかなんて、すぐわかる。
きっと、思いを伝えたんだろうな。
じゃあ、僕も負けてられないじゃん。
話が終わったくらいのタイミングでドアを開ける。
嘘つかれたことなんてわかってる。
ヌナが明らかに焦ってるしね。
僕はヒョンの方に目線だけ向けた。
そしたらヒョンも僕のことを見てたみたいで目が合った。
その目は、絶対に負けないよ、という宣戦布告をしているようだった。
next.












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!