届かない思い
felix side
今日は神メニューの最終練習。
昨日ヌナに聞いたところとか、他にも練習したくて、マネヒョンに先に送ってもらった。
練習室のドアの目の前まで来たときに、中の人影に気付いた。
ヌナは体育座りをして、耳にイヤホンをつけていた。
すると、ヌナが目を優しく拭う。
ヌナ、泣いてる…
どうしたらいいかわからなくなった。
このまま練習室に入っていいのか、ヌナをそっとするべきか。
中を見ていたら、ヌナが顔を上げた。
やばい、気付かれる。
すると、中から声が聞こえた。
心が苦しくなった。
心のどこかで、僕なら慰められるかな、って思ってた。
というか、慰めてあげたいな、って。
でも、ヌナが今求めてたのはスンミニなんだ。
心を決めて中に入る。
なるべく、明るく。
ヌナの涙には気付かないふり。
そう言って最後に笑顔。
STAYが褒めてくれる、あの笑顔。
ヌナが少しでも僕のことを気になってくれるといいな、なんて思いながら。
next.












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!