あなたの下の名前side
優しくされることが怖くなってしまった
それはもう今に始まった事ではない
今まで、お兄ちゃんたちから大きすぎるほどの愛をもらって、多すぎるくらいの幸せをもらって、溢れるくらいの暖かさをもらった
それが突然変わった
人の優しさの裏には、必ず黒いものがあるんだと、知ってしまった
それを知ってしまったからには、私はもう誰も信用できない
優しくされた人ほど、その裏を疑ってしまう
その言葉すらも、私は信用できない
ここは…どこ?
分からないし、怖いけど…、
ずっとここにいたい。暖かい。
「速報です」
「今朝の深夜3時ごろ、東京中央公園で深澤あなたの下の名前ちゃん13歳が倒れているところが発見されました」
「通行人が通報、救急車で搬送されましたが、現在も意識不明の重体です」
「警察は病院と連携し、あなたの下の名前ちゃんのご家族の身元を受け止めるとともに、情報提供を求ています」
「繰り返します……」













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。