感情のままに言葉を発して初めてわかった、無意識下で思っていた本音。
それを聞いて、家には沈黙が走る。聞こえるのは時計のチクタクという音のみ。
沈黙を破ったのは、母さんの声だった。
そう言ってわたしは自分の部屋に向かう。
…私のことを、見た結果…か。
なんでなんだろ。出ていけって言葉は凄く冷たいはずなのに
部屋に入ったとたんに、何かの糸が切れたようにぼろぼろと涙を零す。
___________________
無言で家に戻っていく母さん。
その背中を見て、私も歩き出した。
まあとりあえず…
プルルルル…プルルr
スマホ越しに聞こえる、奏の安堵した声。随分と心配させてたみたいだ。
まぁ、そりゃそうか。
___________________












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。