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小説
青春・学園
空っぽの小部屋
ヴァウ
はあ……。疲れた
お疲れ様。ごめんね、言う前に止められれば良かったんだけど…
ううん、気にしないで
というかなんで禁忌呪文だって知っていたの?
勉強したんだ、入間くんを守りたいからね
有り難う、お姉ちゃん
おい
はい?
中庭に来るように言われたけど、なんでだろうか?
すると彼は何かを唱えている。
っ!「文豪ストレイドッグス 芥川龍之介 羅生門」
急いで炎を羅生門に食わせる。
え?
私の名はアスモデウス・アリス。先の入学式で代表の挨拶をするはずだったものだ
!その件は大変申し訳ございません
だから君には怒っていない。先の挨拶君達が抜擢されたのは明らかな理事長の依怙贔屓だ
(それはそう)
呪文も理事長の入れ知恵のパフォーマンスだろう?
(パフォーマンスより迷惑な行為だったけど…)
私は…実に悔しい!!
せっかく今日のために制服も新調したというのに……!
晴れ舞台を汚された私には、君が優秀な悪魔か確かめる権利がある!
なあ!?
オォー!!!
ギャラリーを呼んで入間くんを貶める気?でも、残念、僕(やつがれ)の弟はそんなに柔ではない。
いつの間にこんなギャラリー
私が呼んだ
さあ、この衆人環視の下
私よりも実力が上なことを証明してみせろ!
その身をもって!!
うーん、どうするべきか。
……。僕(やつがれ)が守り続けるわけにもいかない。信じてみよう
20分後
……。だ、大丈夫かな?
あれから20分間入間くんは攻撃を避け続けお互い疲れているようだ。
特待生凄いなあ
まだ1回も攻撃してねえぜ?
何?手を出すまでもないってこと??
私など攻撃するに値しないと言うことか…💢
いえいえいえいえ!僕なんか本当虫けらみたいなもので…
てめーは虫けら以下だとよ
さっさと尻尾巻いて逃げろとさ
いいぞもっとやれ!
なんでそんなに血気盛んなんだろう…
ちっ!違うんです!!
っ!!何たる侮辱!!
魔術が効かぬなら武術でねじ伏せるのみ!!
八つ裂きにしてくれる!!
入間くんが合気道で躱すとその先には女の子がいた。
羅生門!
僕(やつがれ)は必死に羅生門を伸ばし女の子を助けた。
次の瞬間僕(やつがれ)の目に写ったのは…。
ジャーマン・スープレックス……?
だった…。