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第15話

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2026/02/18 15:37 更新
数時間後。
点滴が効いて、体調も少し落ち着いてきたあなたの下の名前は、なんとかベッドから起き上がり、枕を背に座れるようになっていた。
そこへ――
新垣翠
あなたの下の名前、入るよ
あなたの下の名前は視線を窓に向けたまま、2人を見ようともしない。
白石奈々
どうした?…
あなた
……
新垣翠
ちょっと!せっかく見舞いに来てあげたんだから〜
軽い調子で言う翠に、あなたの下の名前はピクリと肩を震わせた。
白石奈々
翠、少し静かに…
新垣翠
え?だってさぁ…
あなた
……
新垣翠
もぉ!無視?!ひどくない?
あなた
出てって
新垣翠
…え…
あなた
誰も来てほしいなんて頼んでない!!
新垣翠
あなたの下の名前…
あなた
うっさい!
新垣翠
あなた
ゲホッ、ケホケホッ……!
咳が止まらなくなり、胸を押さえるあなたの下の名前。
新垣翠
あなたの下の名前!
手を伸ばそうとした翠の手を、あなたの下の名前は全力で振り払った。
あなた
触んないで!!
白石奈々
翠、いこ…
新垣翠
え?でも…
白石奈々
今はダメ
翠はまだあなたの下の名前を見ていた。泣きそうに震えている顔を見て、何も言えなくなる。
奈々は腕を引き、翠を扉の方へ促す。
あなた
…もう、ほっといてよ……
しぼんだ声が背中に突き刺さる。
翠は振り返ろうとしたが、奈々が軽く首を振った。
残された病室。
あなたの下の名前は顔を枕に埋め、声を殺して泣いていた。
震える肩を抑えようとしても止まらず、点滴の管が揺れる。
翠は腕を組み、今にも泣き出しそうな顔で奈々を見ていた。
新垣翠
何で止めたの?!…なんでよ…
白石奈々
今、無理にいちゃだめだよ
新垣翠
でも、でもさ…あんなに…
白石奈々
それは、翠の考えでしょ?押し付けちゃダメ
新垣翠
……
白石奈々
あなたの下の名前にとったら、今、人が怖いんだよ
新垣翠
でも…
白石奈々
でもじゃない。
翠はぐっと唇を噛んだ。

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