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第8話

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172
2024/06/29 09:51
パイモン
…?
ウェンティ
…どうしたんだい?僕の顔をじっと見て
前と同じようにツッコむかと思いきや、彼女は僕の顔を何も見ずじっと見つめる
僕はあまりにも予想外な反応に少し怖気付いてしまった
パイモン
吟遊野郎…お前…
ウェンティ
うん…?
彼女はそう呟いた後、何かを言いたげに口を開いたが何故か溜息を付いて僕の肩をポンと叩く
パイモン
オイラ、お前のことも鍾離のことも平等に応援しているぞ
そう言って彼女は決め顔を決め、ゆっくりと旅人のところへ戻った
ウェンティ
え…?え?
僕は困惑のあまり、素っ頓狂すっとんきょうな声を漏らす
雷電 影
バルバトス?どうかしましたか?
ウェンティ
うわぁ!?…ってなんだ、君か…
すると突然、耳元から声が聞こえて僕は裏がった声を出して驚いた
雷電 影
…何をそんなに驚くのです?
ウェンティ
いやー…まぁ、ね
僕は、パイモンの言った言葉の意味が理解できずに考え込んでいたら突然話しかけられて驚いた…なんて言えるわけもなくただ笑って誤魔化す
雷電 影
そうですか…
彼女は納得したのか分からないが深く言及しなかった
彼女はバアルと言って僕とじーさんのように魔神戦争の勝者で、海を挟んだ向こう側の島国「稲妻」を統治する永遠を求める雷神だ
ナヒーダ
あら…どうやら私が最後みたいね
話すこともなく、また星空を見上げていると背後から幼い少女の声が聞こえる
ウェンティ
…ブエル?
振り返ると、そこには僕より身長の小さな少女が佇んでいた
彼女はブエル。知恵の国「スメール」を統治と世界樹の管理をする草神でこの中で最も好奇心に満ち溢れていると言われても不思議ではない者だ

ナヒーダ
ごめんなさい。色々準備が手間取ってしまって…
鍾離
大丈夫だ。それに、丁度良い時間だ。何も問題はない
少し悲しそうな声で謝罪するブエルにじーさんは優しい声で慰める
ナヒーダ
ありがとう
彼女はそう言って一言礼をいった
鍾離
さて…皆、準備はいいか?
さっきのほんわかとした空気とは一変、威厳のある低い声がこの空間を包む
僕達は声をあげず、ただ静かに頷いた
鍾離
では…行こう
鍾離
彼女…あなたに会う為に
その言葉で僕たちは息を呑む
あなたに会えるという思いを胸に秘めて、僕は頷いた
ありがとうございます!!!




ついでに今日、雰囲気を出すために初めて背景を入れたんですけど…どうですかね?好評なら今後も入れる予定です

アンケート

背景あったほうがいい?
yes
70%
no
30%
投票数: 50票
2024/06/30の10時までです

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