我々2人は、生まれた時から、そうだった。
いつもいつも実験して、傷つけられて、従って、殺して、脱獄して、捕まって、また実験されての繰り返しだった。
そんな地獄から、僕達は、抜け出したかった。
その時に僕達を助けてくれた奴がいた。
僕達より、小さくて、ひ弱で、不器用な男の子だった。
なのに人一倍正義感が強くて、とても優しくて、笑顔が綺麗な子だった。
アジア人の血を引いているのか分からなかったが、黒髪に黒目が、僕達を魅了していたのは、本当の事だ。
名前を知った時、“確かにコイツの名前としては、良い名前だ。”と心のなかったはずの僕達は、思っていたらしい。
恥ずかしい事にもう1人、男の子がいた。
茶髪の髪にいつも目を閉じていたから、目の色は、分からなかったものの、僕達を“人間”として、迎えてくれた誠実な子。
グルッペンは、その2人に興味がなかったらしい。
また、裏切られるのが怖く、人を信じずに生きていた。
逆に僕は、その2人に興味を持っていた。
何故か、他の人間と違って、僕達を貶さないコイツらが、“欲しい”と願ってしまった。
願ってから、1年後に僕らは、捕まった。
捕まる前に僕は、その2人と約束した。
“いつか、僕達が捕まらない時が来たら、ちゃんと迎えに行くから、、、待ってて。”と馬鹿みたいな言葉を並べていた。
グルッペンは、了承してくれないだろうが、僕は、あの2人を何としても手に入れる。
そう、、、仲間を犠牲にしても、あの2人だけは、僕の物にするんだ。
“オスマン”と“ひとらんらん”だけは、誰にもやらない。
ガチャッ















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。