第4話

第3話 イジョウ
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2020/11/10 07:43
ぺけたんside
あれから数週間、色んなことをマサイと博士から教わった
おまけにインターネットに接続できるようにしてもらったおかげで料理や掃除もできるようになった
博士
博士
ぺけたん、この書類を整理するのを手伝ってくれないか?
ぺけたん
ぺけたん
はーい!
今では博士のお手伝いもしている
書類の内容を分析して整理していくと、マサイがやって来た
マサイは普段、大学で理工学を学んでいる
大学がすぐ近くだから終わったらすぐに研究所に来てくれる
たまに研究に没頭しすぎたり、パソコンで作業しすぎたりしてここに泊まることもあるんだ
マサイ
マサイ
こんにちは、博士
今日は何するの?
博士
博士
そうだなぁ
ぺけたんのメンテナンスでもするか
ぺけたん
ぺけたん
俺、どこも異常ないよ?
博士
博士
異常がなくても時々メンテナンスしなきゃダメだよ
小さな異常が故障に繋がったりするからね
ぺけたん
ぺけたん
へぇ
マサイ
マサイ
じゃあ俺、白衣と道具持ってくる!
しばらくしてからマサイが白衣に着替えて戻ってきた、右手に道具箱を持って
博士
博士
じゃあぺけたん、上の服を脱いで
ぺけたん
ぺけたん
はーい
俺は上着とTシャツを脱ぐ
博士が俺のお腹を開いて、中の精密機械が露わになる
博士がじっと中を見ている
ぺけたん
ぺけたん
どう?
博士
博士
異常はなさそうだね
マサイも近くで見てごらん
私より若いから何か見落としに気づくかも
マサイ
マサイ
俺なんてまだまだ未熟者だよ
博士
博士
いいから
博士に言われて俺の中を見るマサイ
マサイ
マサイ
ちょっといじってもいい?
ぺけたん
ぺけたん
いいよ
マサイが道具を使って中をいじってくる
こう言う時のマサイの顔を見るのが俺の楽しみの一つ
勉強してる時も、他のロボットの修理をしてる時も、こんな顔をしている
それを見てるとなんだか心拍数が上がってしまう
やっぱりどこか異常があるのかな
マサイ
マサイ
ぺけ…?
マサイに声をかけられて我にかえる
いつの間にか俺は、マサイの頭を撫でていた
ぺけたん
ぺけたん
ご、ごめん!
俺、調子悪いのかも…
マサイ
マサイ
たしかに少しネジが緩んでたとこはあったけどそれ以外は何もなかったよ?
ぺけたん
ぺけたん
そ、そっか
博士
博士
…そろそろ夜ご飯を食べようか
ぺけたん、頼むよ
ぺけたん
ぺけたん
うん!わかった!
マサイ
マサイ
あ、おい服着ろって!
俺は着替えるのを忘れて部屋を飛び出した
さっきのことを誤魔化すように…





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