ぺけたんside
あれから数週間、色んなことをマサイと博士から教わった
おまけにインターネットに接続できるようにしてもらったおかげで料理や掃除もできるようになった
今では博士のお手伝いもしている
書類の内容を分析して整理していくと、マサイがやって来た
マサイは普段、大学で理工学を学んでいる
大学がすぐ近くだから終わったらすぐに研究所に来てくれる
たまに研究に没頭しすぎたり、パソコンで作業しすぎたりしてここに泊まることもあるんだ
しばらくしてからマサイが白衣に着替えて戻ってきた、右手に道具箱を持って
俺は上着とTシャツを脱ぐ
博士が俺のお腹を開いて、中の精密機械が露わになる
博士がじっと中を見ている
博士に言われて俺の中を見るマサイ
マサイが道具を使って中をいじってくる
こう言う時のマサイの顔を見るのが俺の楽しみの一つ
勉強してる時も、他のロボットの修理をしてる時も、こんな顔をしている
それを見てるとなんだか心拍数が上がってしまう
やっぱりどこか異常があるのかな
マサイに声をかけられて我にかえる
いつの間にか俺は、マサイの頭を撫でていた
俺は着替えるのを忘れて部屋を飛び出した
さっきのことを誤魔化すように…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。