風鈴高校
偏差値は最底辺
喧嘩は最強
“落ちこぼれ”の吹き溜まり
毎日が派閥争いに下剋上
盆も正月もケンカのない日はないって話
フライパンを拭いていることはの手が止まった
桜はそう言ってスプーンを動かし口に運ぶ
桜は必死に誤魔化そうとして饒舌になっている
ことははカウンターから爆速で走って山じいのお見送りをする
桜は何かに気づいたようで椅子から立ち上が何かを持ってくる
桜君はピンクのリボンがついた紙袋を差し出した
山じいが荷物を受け取ると桜はフイッと席に戻る
チリリーン
ザラッ ことはさんは桜の前に山じいから受け取った飴やラムネを置く
桜は握っていたスプーンを置いてことはさんを睨みつける
バンッ 桜は机を叩いて立ち上がった
地雷を踏まれてはっとなり、顔に怒りが込み上げてくる桜君をことはは鋭い目で見つめる
バタァン
桜は椅子を蹴飛ばしてドアへドスドス進む
バンッ チリリーン
バリッ ドカッ ガシャァン
桜がポトスを出て行って、少しした頃…
さっきことはに絡んでいたところを桜にボコボコにされた男たちが仲間を引き連れてお出迎えしに来ていたことをまだあなたたちは知らなかった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!