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第1話

プロローグ
1,070
2022/04/27 00:37 更新
女性
こちらカプチーノです。
あなた
ありがと
ある昼下がりの日、私はお気に入りのカフェテリアでカタカタとパソコン操作をしていた。
あなた
(明日は大切な経済会議があるからね。早く完成させないと…!)
そんな事を思いながら、ファイルから他の資料を取り出すと…ぶぁっと風が吹き、取り出した資料が散らばってしまった。
あなた
大変…!
私は慌てて資料を集めると、男性の声と共に、少しボロボロの黒いスニーカーが視界に入った。
トード
…コレか?
ゆっくりと顔を上げると…まるで猫みたいな髪型に、赤いパーカーを着て、葉巻を加えた男性が…飛んで行ったであろう資料を数枚渡してくれた。
あなた
あ、はい…そうです
「ありがとうございます」と資料を受け取ろうと手を差し伸べると…ひょいっと私の手を避け、持っていた資料に目を落とした。
あなた
あの
トード
…これ、会議用とかの資料か?
あなた
…そうですけど
赤いパーカーを着た男性は、ふーんとつまらなそうに見ながら口を開いた。
トード
だとしたら全然ダメだな。やり直し
あなた
…はい?
突然、何を言い出すのか…赤いパーカーを着た男性は、呆然としている私の足元に散らばった資料をテキパキと集め、一通り目を通した。
トード
こことここ、矛盾してるし。この資料の会社の財力計算も一桁違ってる…あとは
私が座ってた椅子にドカっと座りながら、注文したカプチーノを勝手に一口飲みはじめた。
あなた
あ!それ私の
トード
…まっず、カプチーノ好きじゃ無いんだよなぁ
あなた
…あの!何ですかさっきから!
さっきからなんなんだこの人…!資料を集めてくれたと思ったら、急にダメ出しをして、挙げ句の果てには私の注文したカプチーノを勝手に…!!
トード
まぁまぁ落ち着けお嬢さん、周りの視線が熱いぜ?
あなた
…え
くるっとカフェテリアを見渡すと、数人のお客さんがこちらを見てヒソヒソ話したり、ニコニコと微笑んだり…確かに視線は集めてたな。
トード
さてと、俺はここで撤退するか
あなた
ちょ!?
トード
カプチーノご馳走さん
赤いパーカーを着た男性は葉巻をを一本吸うと、私の肩を叩きながら何処かへと行ってしまった。
あなた
…なんなのあの人
私は呆然としながら、赤いパーカーの後ろ姿を見つめた。
あなた
変な人に絡まれたな…でもあの顔
あなた
どこかで見た事あるような

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