投票の時間...
ルールは確か一斉に指さして追放する人を決める多数決方式だったはず
今の状況で?
そんなことやったら...
チーノさんだけが反発してる中
刻一刻と投票の時間が迫ってきている
誰もチーノさんに目線を合わせない
罪悪感だけがその場を埋め尽くす
全員の指先が一人に集まった
加工された声が響き渡ったその瞬間
パタンッ
と音を立てチーノ’’だった‘’ものが床に倒れた
抜け殻のようになったそれを誰も見ようとはしない
全員で殺したようなものだ、
何人か声を殺して泣いているような
また何人かは罪悪感で押しつぶされそうな
そんな中、現状を把握しようとしてる人もいる
僕は
あの人の言葉を信じでいいのかがわからなくなってる
あの人が、チーノさんの部屋に包丁を置いたんだとしたら
裏切りだ。
でも、もしそこに何が意図があるとしたら
なにか策があるんだとしたら僕が下手に動いたらすべて無駄になる
どうしたら、
あの人は一体何を考えてるんだよ...