目黒 「もう一個言わなきゃいけないことあってッ」
目黒 「俺ッ、、病気の、ショックで、記憶障害起こしててッ、」
目黒 「みんなのことが…、ッわからない、ッ」
目黒 「ごめんね、ッ、ごめん、ッ ほんとに、 ごめんッ」
自分の手を強く握りながらめめは言葉を絞り出す。
苦しい表情のめめを見て、俺もまた涙があふれる。
神様なんて大嫌いだ。
渡辺 「一旦俺の家でも行く、?」
目黒 「…いいの、?」
渡辺 「ん、ここ寒いし、」
目黒 「ありがとう、、」
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目黒 「おじゃま、します、、」
渡辺 「綺麗では無いけど、どーぞ、笑」
目黒 「なんか、落ち着くね、笑」
" なんか、落ち着くね、 笑 "
たったその一言が俺の心に刺さって、また泣いてしまいそうになった。
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渡辺 「記憶障害って、、」
目黒 「前立腺がんっていう病気で、余命宣告、されちゃって、そのショックで倒れて、起きたら、SnowManの記憶だけ欠陥してて、」
目黒 「先生が言うには、俺の精神状態にいちばん影響をもたらしてた記憶がまるまる抜け落ちたような状態って、」
めめの口からは1人では決して抱えきれないずっしり重いことが発された。
どれだけめめが傷ついて苦しんだかを一瞬にして目の当たりにした、そんな気分だった。
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𝐒𝐏𝐑𝐄𝐑𝐔 𝐖𝐄𝐄𝐊
𝐃𝐚𝐲 𝟮
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。