オンマ「....やっぱ無理よねㅎ....私があなたに虐待してた時点で、私達はちゃんとした家族になんかなれなかったのね」
「ッ....」
オンマ「今更、戻ってきて欲しいなんて....ふざけたこと言ってごめんね...でも」
オンマ「あなたの事を、もっと愛してあげればよかったねッ」
「ッ!?オンマッ....」
オンマ「たったの3ヶ月だったけど....私、すごく幸せだったわ!....だから今度は」
オンマ「あなたが幸せになる番よ」
そう言ってオンマはハンカチを取りだし、自分ではなく私の涙をふいてくれた
「オンマ......その」
オンマ「なぁに?」
「....私こそ、ごめん....実の親に......こんなこと言うのなんて間違えて」
オンマ「間違えてない、悪いのは私なんだから」
「でも」
オンマ「あなた......」
するとオンマは私の手を握った
オンマ「あなたの、やりたいようにしな^^....私は、何よりもあなたの幸せを願ってるの!」
オンマ「あなたにとって、大事なものはなにか分かってるんでしょ?じゃあ」
オンマ「今すぐその大事なもの.....返してあげるわ」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!