──1年後
引越し業者「荷物はこれだけですね」
あれから1年後、私はこのマンションから引っ越す事に。
そして、今まで勤めてた会社を退職し、別の会社で働くことを決意した。
あの後、会社からは謹慎処分で済んだものの、
違う所でチャレンジしてみたいことから、
大学卒業して働いた会社を退職することに決めた。
キャリーケースを引いて、マンシャンを去ろうとした時、後ろから声をかけられ振り向くとゆきのと桜庭先輩が立っていた。
その後しばらく2人と話してから、2人と別れ、
少し時間あることに気付き、この辺を散策することに。
しばらく歩いてると、ふと足を止めた。
足を止めた場所……
引っ越しした時、コンビニの場所がわからなくて、
たまたま前から歩いてた男の人に声をかけた。
その相手がゆうただった。
ゆうた……あれからどうしてるのかな……。
正直コムドットの動画をあれから見ていない。
動画を見ると、ゆうたに会いたくなってしまう。
携帯を取り出し、300万人達成したのか気になり
取り出すとコムドットの動画を見ると400万人達成していた。
すごい……。ここまで来たんだ……。
サムネイルを見るとゆうたの顔がいっぱい映ってる。
いろんな表情をしたゆうたの顔が見た瞬間、
突然涙が溢れ出した……。
(私……やっぱりまだゆうたのこと好きなんだな……)
(会いたいよ……ゆうたに会いたい……)
(ゆうたは今、私のことなんて何とも思ってないよね)
(もしかしたら忘れちゃったかもしれないね……)
口に出すと余計会いたくなる……。
でももう会えない……。
私が別れを選択したのだから……。
道端で蹲って、声を押し殺して泣く。
思いを伝えたくても、もう手遅れだ。
別れを選択した自分に今さらになって後悔している。
結局、何が正解だったのか。
いくら考えてもその答えは導き出せないまま。
仕方がない……。
ゆうたが別の道を歩いているのなら、
私も別の道を歩むしかない……。
ゆうたのことを想って泣くのはこれで最後にしよう。
気持ち切り替えて、立ち上がろうとした時、
後ろから足音が聞こえた。
(やばい……。こんなところで泣いてると変に思われる)
(早くここから立って離れないと……)
私は涙を拭いて、立ち上がりその場から離れようとすると……
?「あなたの下の名前……」
今誰かに私の名前を呼んだ?
でもこの声、聞き覚えがある……。
まさかそんなはず……。
私は声をする方を振り返ると、そこにいたのは──
ゆうたの顔を見た瞬間、
止まってたはずの涙がまた溢れ出した。
なんでここにゆうたがいるの……?
私のことなんて忘れてるはずじゃ……?
いや、きっとゆうたのこと思いすぎて、
夢でも見てるんだろう……。
でもそれが夢ではなく現実だと悟った。
気づけばゆうたの腕の中に包まれていた。
そっと体を離すと、じっと私の目を見つめる。
柔らかい笑顔で見つめながら、ゆっくりと口を開いた。
どんどん嬉しい言葉を投げてくれる。
そのせいで涙が止まらない……。
嬉しくて涙が止まらない……。
話している時に、突然唇を塞がれた。
紛れもなく、ゆうたと今キスしている。
しばらくするとゆっくりと唇が離れ、
じっと優しい眼差しで見つめている。
再び2人の唇が重なる。
会えなかった時間を埋めるように、
ただじっと甘いキスを交わす。
(ゆうた……大好きだよ)
(ずっとずっと会いたかった……)
これからいろんな至難があると思う。
でもゆうたと2人ならどんなことでも乗り越えられる。
どこかそんな気がした。
あたたかい抱擁と、やわらかいキスに酔いしれながら、
心の中でそう思った──。
Fin🍋

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。