ゆうたが何を言おうとしているのかわかった。
私は咄嗟に会話を遮った。
私の思い、どうかわかってほしい。
ゆうたの為を思って今あなたに告げる言葉は──
これ以上思いを伝えると、感情が溢れ出てしまいそうになる。
ゆうたとはここでお別れだ。ここで泣くわけにはいかない。
そう思い、私は静かにその場から去っていく。
事務所を出ようとした時、後ろから足音が聞こえ、振り向くと、そこにはゆうたが立っていた。
(ごめんなさい、本当はこんなこと言いたくなかった……)
(好きなのに……大好きなのに……離れたくないのに……)
(でももうこれ以上、迷惑はかけられない……)
私はそのままゆうたから離れ、家路へと向かった。
家に向かってる間も涙は止まらなかった……。
矛盾してるよね……別れを選択したのは私なのに、
正直、離れたくはなかった。ずっと一緒にいたかった。
大好きだったよ、ゆうた。
ゆうたと出会って半年、この半年間私にとっては濃い半年でした。
ゆうたが日本一のYouTuberになることを心から祈ってる。
※次で最終話です。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。