うっとうしい程の青い空に太陽、今日は珍しくウキウキした気持ちで外に出ている千トと…
ニコニコしながら千トを見つめつつ、しっかり周りを警戒してる兄貴、流石がというか…過保護というか…
俺はただ千トを抱きかかえてるだけだし、千トは控えめに言って美少女だから地面に降ろしたら絶対ナンパされるだろ?だから別に俺が過保護ってわけじゃない!
顔に書いてあるって…俺と兄貴は同じ顔だろ…
浮いた足をパタパタしながら笑顔で話す千ト、それを目に焼き付けている兄貴目がガチすぎてやばい
一緒に行こう?って…お前そのキュルン顔と首をかしげる仕草、俺ら以外だったらヤバいことになってたぞ…
兄貴がモロに食らってる…あざと仕草の破壊力半端ねぇ〜…千トが楽しそうだし良いけどさぁ~?
千トが一点を見つめ言葉も身体の動きも呼吸も全てが止まった
呼びかけても返事はない、ただ千トが自分自身の手首を掴む力が強なっていくだけ、小さい手とか細い腕の何処からそんな力が出てくんの?
千トの視線の先は決まって傷付いた子供がいる、子供を見た千トは何を思い出し何に苦しんでいるのか
考えなくても千トの顔を見ればわかる
千トの小刻みに震える手を兄貴は右手、俺は左手を握る
それでも、千トの震えも怯えも治まることはない
嬉しそうに笑う今の千トは震えも怯えも小さくなっていた
カ「あの、つきちゃん…?」
主「んぅ?なぁに?」
カ「答えづらかったら良いんだけどさ…ママとパパとの別れ際になんであんな事聞いたの?」
主「あんなことってなに」
カ「ううん、やっぱり何でもないよ」
「あっ!つきちゃん、ママとパパと会ってから精神的な負担とストレスで丸々1日寝てたの知ってる?」
主「ぇ…」
カ「つきちゃん、大丈夫だよ寝る子は育つって言うから…」
主「もうすでに190cmの君にだけには言われたくないかなぁ…」
カ「大丈夫!俺がずっと抱っこする!」
主「それはそれでいたたまれない…」






















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!