第77話

空は快晴、心は雨模様
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2026/07/19 00:13 更新
うっとうしい程の青い空に太陽、今日は珍しくウキウキした気持ちで外に出ている千トと…
皇千ト
皇千ト
んふふ〜!
星喰右手
星喰右手
楽しそうなのは良いですが、手を離してはいけませんよ?
ニコニコしながら千トを見つめつつ、しっかり周りを警戒してる兄貴、流石がというか…過保護というか…
星喰左手
星喰左手
兄貴って過保護だよな…
星喰右手
星喰右手
それは貴方もでしょ?
俺はただ千トを抱きかかえてるだけだし、千トは控えめに言って美少女だから地面に降ろしたら絶対ナンパされるだろ?だから別に俺が過保護ってわけじゃない!
星喰右手
星喰右手
それを過保護というのでは?
星喰左手
星喰左手
兄貴って心読めたっけ…
星喰右手
星喰右手
読めませんよ、顔に書いてあるんです
顔に書いてあるって…俺と兄貴は同じ顔だろ…
皇千ト
皇千ト
めてくん!ゆんでくん!
星喰右手
星喰右手
どうしました?なにかありました?
星喰左手
星喰左手
どうした?なんかあったか?
皇千ト
皇千ト
あっちにパンケーキ専門店あるよ!ニュースで特集されてるだけあって凄い行列だよ!
星喰右手
星喰右手
えぇ、凄い行列ですね少し並びますが行ってみますか?
浮いた足をパタパタしながら笑顔で話す千ト、それを目に焼き付けている兄貴目がガチすぎてやばい
皇千ト
皇千ト
ん~ん!今日は行きたいところがあるから、また今度一緒に行こう?
一緒に行こう?って…お前そのキュルン顔と首をかしげる仕草、俺ら以外だったらヤバいことになってたぞ…
星喰右手
星喰右手
……そ、う…ですね…また今度行きましょうか?
兄貴がモロに食らってる…あざと仕草の破壊力半端ねぇ〜…千トが楽しそうだし良いけどさぁ~?
星喰左手
星喰左手
なぁ、千トぉ〜今日は何処にいくんだ?
皇千ト
皇千ト
今日は…ね…
星喰左手
星喰左手
千ト?どうした?お~い、千ト?
千トが一点を見つめ言葉も身体の動きも呼吸も全てが止まった
呼びかけても返事はない、ただ千トが自分自身の手首を掴む力が強なっていくだけ、小さい手とか細い腕の何処からそんな力が出てくんの?
星喰右手
星喰右手
千ト、そんなに力を入れたら血が止まってしまいますよ?握るなら自分の手首じゃなくて私たちの手にしてください
星喰左手
星喰左手
しれっと手つなごうとしてんじゃねぇよ…そもそも千トは何を見て…
千トの視線の先は決まって傷付いた子供がいる、子供を見た千トは何を思い出し何に苦しんでいるのか
考えなくても千トの顔を見ればわかる
星喰左手
星喰左手
千ト
皇千ト
皇千ト
ぁ、ご、ごめん…えっと、なんの話だったけ…
星喰左手
星喰左手
だいじょうぶ、もう痛い事なんてないよ
皇千ト
皇千ト
そ、うだね…
星喰右手
星喰右手
千ト、大丈夫です貴方の事は私達が守ります
千トの小刻みに震える手を兄貴は右手、俺は左手を握る
それでも、千トの震えも怯えも治まることはない
星喰左手
星喰左手
千ト!さっき話してた専門店行ってみようぜ!
皇千ト
皇千ト
左手君…?
星喰右手
星喰右手
えぇ、そうしましょうか
皇千ト
皇千ト
右手君…?
星喰右手
星喰右手
千ト、パンケーキ食べましょう?
星喰左手
星喰左手
千ト、パンケーキ食おうぜ?
皇千ト
皇千ト
うん…!
嬉しそうに笑う今の千トは震えも怯えも小さくなっていた
カ「あの、つきちゃん…?」
主「んぅ?なぁに?」
カ「答えづらかったら良いんだけどさ…ママとパパとの別れ際になんであんな事聞いたの?」
主「あんなことってなに」
カ「ううん、やっぱり何でもないよ」
「あっ!つきちゃん、ママとパパと会ってから精神的な負担とストレスで丸々1日寝てたの知ってる?」
主「ぇ…」
カ「つきちゃん、大丈夫だよ寝る子は育つって言うから…」
主「もうすでに190cmの君にだけには言われたくないかなぁ…」
カ「大丈夫!俺がずっと抱っこする!」
主「それはそれでいたたまれない…」

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