朝。
目が覚めると、隣で一緒に寝ていたはずの佐久間さんがいなくなっていた。
もう帰ったのか。きっとそうだろうと思いながらリビングへと行くためにぬっと起き上がる。すると…
にゃ〜
なんだか背中が少し重いというか…なんかふみふみされてない?
にゃにゃ!
…ん?待って。私猫飼ってないんだが!?…いや、佐久間さんは猫男子だけど…一応佐久間さんは人間の姿でその上に猫耳と尻尾があるわけだし…
…全然…わかんないっ!
待って…もしかして野良猫?いやでも窓とか開けてないし…
そうこう考えているうちにあの子猫がいなくなっていた。
仕方なく探そうとしていると帰ってきた。
だがなにかを持っているようだ。それは紙だった。まさかのペンを器用に持ち、頑張ってなにかを書いているようだった。
そして少し線がぐにゃぐにゃなっているが、なにを書いているかははっきりとわかった。
「俺だよ〜ん!」
そう猫に向かって返ってくるはずのない返答?がきた。首をうんうんと頷き、にゃにゃと鳴いた。
そうやって鳴いては、私のお腹の上に乗りすりすりと肌?を擦り付けてきた。
やばい。かわいすぎるってば!昨日から本当に調子狂わせるんだけどっ…なんでこんなにかわいいのっ
…だが、この後予想もしていなかったことが起こる。
いきなり子猫姿の佐久間さんから声が聞こえた。声も佐久間さんだし…ん?いやいや!そんなわけない!だって今の佐久間さんは猫の姿だし…喋れるわけが…
悲しそうにする佐久間さんを見てなんだか申し訳なくなってきたためさん付けしないようにする。
…しょ、将来の嫁…言い方面白い…って言うか、私のこと好きなのかな?私のお母さんに多分無理矢理言われたんだと思うし…そんなの政略結婚みたいなもんじゃん。
にゃはは♪とかわいく笑う大介くんにふっと笑みが溢れる。…いや、私も結婚出来たら嬉しいなぁ…って思ってたから…まさか大介くんもそう思ってたなんて…
恥ずかしながらも頑張って言ってみると大介くんも顔が赤くなり、そっぽを向いてしまった。
猫の姿でも顔は赤くなるんだな…と心の中で笑みをこぼしながらしばらく猫姿の大介くんをなでなでしていた。
姫茉里です!ちょっと変なところで切っちゃいました…毎度文字数が多いのなんとかしたいです…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。