第3話

モトシル 💗❤️
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2021/12/25 15:33
モトキ
シルク、かわいいー!!
シルク
………そりゃ、どうも。嬉しかねぇよ。
   今、モトキが遊びに来ている。今日は貴重な休み。急な来訪には驚いたが、ちょうど暇だったので嬉しかった。
   ただ昼間からお酒を勧めたのは良くなかった。
いい酒を手に入れたので、モトキに勧めたところかなり気に入ったようで、バンバン呑んでいる。
………その結果、モトキはでろんでろんに酔ってしまった。ついには、頭が正常に働かなくなったのか、変なことまで言い出した。
シルク
……あのー、モトキくん?
モトキ
んー?なぁに〜?俺のシルク〜♡
シルク
誰がお前のだ。
   ほら、おかしい。やっぱ呑ませすぎたか。
シルク
モトキ、お酒呑むのもう止めにしよっか。
モトキ
え〜?なんれ?
シルク
酔っ払いすぎじゃ!
   俺はモトキの右手に持つグラスをひったくろうと突進した。それでつい、勢いづけてしまった。





ドサッ
   2人して床に倒れ込んだ。
倒れた拍子にモトキがグラスから手を離してしまったのだろう。中身が辺りにぶちまけられ、大半が俺にかかってしまった。
シルク
うわっ!すまん、モトキ!!
   慌てて俺はモトキから離れようと身を起こそうとした。だが、起こそうとした身はモトキが腰を掴んでいて動かず、起こすどころか逆に引き倒されてしまった。
シルク
………なんだよ、モトキ。
   ぶつかる寸前まで引き寄せられた。
あまりにも距離が近いからなのか、モトキの吐息を感じる。
モトキ
……本当にシルクは可愛いね。好きだよ。
   また変なこと言い出したよ。何回目だ、これ。
シルク
はいはい。俺も、俺もー。
   テキトーに受け流す。どうせ明日になったら忘れてんだろ。
モトキ
………それ、本当?
シルク
ん?なにが?
   良いが醒めたのか、急に真顔になって質問してきた。
……….本当になんなの。この子。
モトキ
シルクは俺が好き?
シルク
だから、好きだって!
モトキ
…それってどういう意味で?
シルク
は?どういう意味でって……普通に………?好き?
モトキ
…………ふーん、疑問形なんだね。まぁ、いいよ。
モトキ
シルク、俺はこういう意味で好きだから。
シルク
はぁ?んむっ
   急に近づいてきたかと思えば、口に柔らかいものが触れた。
モトキ
これで分かった?
   キスされたのだと分かったのは、そう言われた後。初めての感覚に少し戸惑ってしまい、頭の整理が全く追いつかない。
モトキ
シルク?聞いてる?
シルク
え?あ、うん。
モトキ
…………ホントかなー。
シルク
ちゃんと聞いてたわ!
モトキ
そ?ならいいけど。
モトキ
とりあえず
   そう区切ると、俺の肩を掴んできた。
モトキ
明日から覚悟しろよ?
………….なぜかわからんけど、嫌な予感がする。
   次の日からどうなったかって?
…………恥ずかしいから内緒だ///

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