俺の恋人であるザカオはとんでもなく鈍感で臆病である。
必死にザカオにアプローチして、ようやっと4~5ヶ月前に告白されて、気分も舞い上がっている。
なのに、ハグもしたことが無ければキスもまだ。そろそろいい頃なんだと思うけどなー。
………受け身でいすぎたかな?少し、攻めてみよう。
俺は行動に出た。ザカオを誘ってデートに行ったり、動画の撮影でちょっと大胆にボディタッチしてみたり………
とにかく、2人きりの状況を作った。
だが、どれもこれも効果なし。全くと言っていいほど靡かなかった。
俺って魅力ねぇのかなー。
___諦めかけた、そんなある日。
ザカオがどんどん、しどろもどろになっていくのが分かる。笑いを堪えながら、ザカオが次どんなことを言うのか待った。
思わせぶりな態度を取り、怪しげな雰囲気を醸し出し、"その気"があることを伝えた。
….気づいてくれるかな?
返答を待っていると、突然ザカオが俺の肩をガシッと掴んできた。
後ろに倒そうとしてくる。俺は抗わず、素直に従った。
興奮しているのか、若干顔に赤みがさしており、息が乱れている。下に視線を移すと、服で隠された屹立はうっすらと盛り上がっていた。
俺はザカオの頭を優しく撫でた。
俺も自分の気持ちを伝えると、ザカオはがっつくように俺を組み敷いた。
ザカオの屹立がグリグリとシルクの気持ちいいとこを突いてくる。
その度にシルクは意識が飛びそうになるが、ザカオがイかせてくれない。
シルクがイきそうになると、ザカオは腰を振るのを止める。
ザカオはそう呟き、シルクに深いキスをする。
普段と違う口調で言われ、シルクはドキッとした。
先程までと違い、激しいピストンで身体の最奥を突かれ、今まで以上の快感がシルクを襲う。
ナカに出される感覚を感じ、シルクの身体が痙攣する。
ナカが満たされる心地を味わいながら、シルクは意識を飛ばした。
それからのザカオは一切我慢しなくなった。
シルクは今まで「ザカオは不甲斐ない」と思っていたが、彼が変わってくれたことにとても嬉しく感じている。
そう言うと、ザカオは照れてしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!