第97話

😂😂😂
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2026/06/04 15:00 更新
夜の街灯の下で、ヨルの感情が一気に溢れた。

「……Fukase……」

声が震えたまま、顔を上げる。

「大好きだからね」

その一言を言った瞬間、堰を切ったように涙がこぼれる。

「ほんとに……好きなのに……」

言葉が途切れ途切れになる。

「分かってほしかっただけなのに……」

泣きながら、肩が小さく揺れる。

Fukaseは一瞬、言葉を失う。

そしてすぐに近づいて、ゆっくり頭を下げた。

「……ごめん」

もう一度、はっきり言う。

「ごめん、ヨル」

深く息を吐いてから続ける。

「俺、ちゃんと分かってなかった」

顔を上げて、まっすぐ見る。

「ヨルはさ」

少しだけ迷ってから、

「彼女でもあり、メンバーでもある」

その言葉に、自分でも整理しながら言い切る。

「どっちも大事なのに、どっちも中途半端にしてた」

一拍。

「ほんとごめん」

もう一度、強く謝る。

ヨルは涙を拭きながら、しゃくり上げる。

「……遅いよぉ」

でも、さっきみたいな拒絶ではなかった。

ただの本音だった。

Fukaseは少しだけ笑って、でも真剣なまま言う。

「うん、遅かった」

「でも、今ここにいる」

沈黙。

風が通る。

その場に残ったのは、壊れかけていた関係が――
少しずつ戻ろうとしている気配だった。

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