第100話

98話
790
2025/10/07 11:11 更新
あなた
ん…


頬に当たる温かい風に目を覚ました





目の前には綺麗な寝顔





好奇心に負け手を伸ばし、指先で頬をつついた




あなた
(意外と柔らかい…)


伸びかけたヒゲはチクチクとしていたが、肌は綺麗だった



親指で唇にふれると、予想通り乾燥していた




あなた
(切れたりしないのかな…)


すると消太は体勢を変え、仰向けになった




私は上半身を起こし、ほんの少しの罪悪感を持ちながら服をめくった



あなた
(割れてる…)



ボディービルダーのようにがっしりしているわけでもないが、しっかりと筋肉がついている



自分とは全く違うその体に見惚れ、指でなぞってみた




相澤消太
なにしてんの
あなた
あ、起こしちゃった?
相澤消太
起こしちゃった?じゃないだろ…
相澤消太
あんまりこういうことしないでくれ…
あなた
嫌だったよね…ごめん…
相澤消太
いやじゃない
相澤消太
ただ…
あなた
ただ?
相澤消太
我慢できなくなる……
あなた
何を我慢してるの?
相澤消太
それはその…
相澤消太
アレだ…
相澤消太
……



黙り込んでしまった消太は意を決したように顔を上げてこう言った



相澤消太
性欲…だよ…
あなた
どうして我慢するの?
相澤消太
お前に無理させたくないから
あなた
…消太ってさ、私がこれしていいよ、あれしていいよって言わないと何もしないでしょ
相澤消太
そりゃそうだ
相澤消太
嫌がる事はしたくないからね
あなた
私のことしか考えてくれないの、いやなんだけど
あなた
消太がやりたいこと、私は全然分からない
あなた
それがいやなの
相澤消太
…そうか
相澤消太
俺がしたいこと全部受け入れてくれるの?
あなた
無理な事は無理って言うよ
相澤消太
そう答えてくれて嬉しいよ
相澤消太
じゃ、遠慮なく


消太は私の背中に腕を回し、首元に顔を埋めた



相澤消太
スーーーーー…
あなた
なんで吸ってるの…
相澤消太
猫とお前は吸うもんだろ
あなた
何言ってるの???
相澤消太
跡つけていい?
あなた
跡?
あなた
なんの?
相澤消太
俺のものって跡
あなた
どこに?
相澤消太
ここに


消太は首に強く吸い付いた



あなた
い”ッ…
あなた
え…?
相澤消太
ついたよ
あなた
ついた…?
あなた
なにが?
相澤消太
鏡とかないからスマホの内カメで見てくれ



充電してあったスマホを取り、カメラで見てみた



あなた
これが跡?
相澤消太
俺のって印だよ
あなた
へー…
相澤消太
腹減ったな、なんか食べる?
あなた
食べる



ベッドから降り、歩き出そうとした瞬間…




あなた
あれ…


目の前が暗くなり、歪んだ気がして立っていられなくなった




相澤消太
大丈夫か…!?
あなた
目の前が…暗くなって…
あなた
歪んでて…



しかしそれは数秒で治った



あなた
治った…
あなた
なんだったんだろ
相澤消太
自律神経の乱れかもしれないな
あなた
そういえばあんまり寝てなかったかも…
あなた
食事もほとんどしてないし…
相澤消太
とりあえず、今日は休め
相澤消太
持ってくるから朝ごはんはここで食べなさい
あなた
…みんなと食べたい
相澤消太
相澤消太
分かった、いいよ
相澤消太
ただ心配だから俺もついていく
あなた
倒れてもみんなが支えてくれるよ、きっと
相澤消太
それが女子だったらいい
相澤消太
でも男子には触らせたくないんでね
相澤消太
大人げないと思うかもしれないけど許してくれ
あなた
わかった
あなた
私も先生が嫌がる事はしたくないからね
相澤消太
ご理解いただけたようで
相澤消太
それと、先生じゃなくて?
あなた
消太
相澤消太
よろしい

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