第8話

刺客と迷えるスパイ
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2024/11/30 09:25 更新
ロイド
(なんでこんなに…足が震えるんだ?)
敵を恐れる事など、今までのスパイ経験では無かった。なのに今、目の前にいる敵にこれ程までに打ちのめされそうな自分がいる。
フォールハイト
かかってこいよ〜?”黄昏”
ロイド
フォールハイト
待ってたぜ〜?お前と戦う事をな!
バン!とフォールハイトが打った弾を素早く避ける。
フォールハイト
さっすがは元スパイだな〜?興奮してきたわ〜
ロイド
なぜ俺の二つ名を知っている、どこで聞いた!
そう言いながらフォールハイトに刀を突き立てるが、依然として彼は体を逸らすことに成功している。
フォールハイト
それは君が死ぬまで、ヒミツだよ♪
ロイド
だまれ、ナヨナヨ男め!
フォールハイトがはっと驚いた顔をする。
フォールハイト
あ〜あ、僕の綺麗な顔が傷付いちゃったじゃないか。どうしてくれるんだい?
ロイド
(そのまま足を狙って斬る)
フォールハイト
無駄無駄〜!足は僕の得意分野だから!
フォールハイト
なんなら、全てね?
ロイド
グッ
フォールハイト
腕に行ったね…、痛そう。大丈夫?
ロイド
(なんなんだコイツは、、、。本当に俺の心配をしてるのか、?)
ロイドが感じるのは、フォールハイトから伝わってくる狂気じみた感情だ。
ロイド
(俺に何か、恨みがあるのか?)
フォールハイト
俺に頼んだの、誰だと思う?
ロイド
誰かって聞いて良いか?
フォールハイト
『東雲』。そう言ったらお前も分かるだろう?
ロイド
(!東雲…?)
東雲
『俺が黄昏を超えてやるーっ!』
あのデズモンド家の息子達のテストを改ざんしようとしていた、とんでもなく隠れるのが下手なヤツ!!
ロイド
(どうやって俺を突き止めたんだ…?)
ロイド
(いや、今は時間がない。早く決着を着けなければ。)
フォールハイト
怯んだね。
剣が胸の辺りをかすむ。もはや接近戦にまで持ち込まれている。
ロイド
よし、
ロイドが奪ったのは、フォールハイトが腰に携えるピストル二本。
しかし…。
ロイド
なっ…、ピストルから弾が出ない!?
フォールハイト
ふふっ、驚いたでしょ?そのピストル、俺が抜かないと弾が発射されないんだよね〜。”
“この世界特製”だからさ?
ロイド
卑怯者め!
フォールハイト
卑怯で何が悪いの〜?この世界のルールでは許可されてるんだから、寧ろこうでなくっちゃ。
フォールハイト
さあ?次はどうするんだい?『黄昏さん』。
ロイドは腹と足に食らった弾で、もう動けなくなっていた。
ロイド
俺を殺して…あいつは何を…?
フォールハイト
君を殺して、トップに立ちたかったみたいだよ?東雲君。
ロイド
はは…、そうかよ。
子供が泣かない世界…、それを作りたかった。
幼い頃、故郷の街は戦争によって失われ、それからずっとスパイとして働いてきた。
戦争が起こる前に食い止める。それが任務のはず…だったんだけどな。
フォールハイト
でも本当にかなっちゃうみたいだ、あっさりとね。
オペレーション梟(ストリクス)もその一部だ。そのおかげで家族ができたのに。ごめんな、アーニャ。ヨルさん。
フォールハイト
じゃあね黄昏さん。またどこかで。
覚悟を決めた時、堂々とした足音が近づいてきた。
シュタルク
その夢、壊すって言ったらどうする?

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