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第17話

 16 ' 幾つもの輝きと1つの宝石 . lrn side
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2025/07/25 10:00 更新

 あなたを家まで届けたあと 、
 ゆっくりと自分の家へ向かう。
 俺の家はあなたの家から歩いて
 15分くらいのところにある。

 ガチャ 、とちゃんと鍵を閉めて
 上着を脱いでベッドに倒れ込む。
 楽しかったけどすごく疲れた1日だった。
 疲れたって言うのは体力的に 、じゃなくて
 精神的に。
 ずっとずっと胸が痛かった 、気がした。
lrn
 ... あ 、あなたからだ 
 ピロン 、と通知音がして見てみると
 今日の写真が10枚ほど送られてきた。
 大体は水族館の写真で 、しかも俺が映っている。
 
 上手く撮れているから少し恥ずかしいけど
 保存して 、自分が撮った写真と一緒に
 見ながら数時間前の出来事を思い出した。

 あるコーナーを抜けた時 、
 世界ががらっと変わったような
 不思議な感覚になった。

 紫や青のライトが照らしている水槽には
 クラゲが何匹もいて 、その水槽がいくつもあった。
 だからか 、このコーナーはクラゲに
 挟まれたひとつの道のようだった。

 そして 、このコーナーに来た瞬間
 あなたの表情もがらっと変わった気がした。
あなた
 きれい 、本当に ... きれい 
 あんなに騒いでいたあなたが
 「 綺麗すぎて言葉が出ない 」とでも言いたげな
 表情でクラゲが泳ぐ姿を見つめていた。
 
 その表情を見て 、思わず写真を撮ってしまった。
 あなたが心を奪われたクラゲじゃなくて
 クラゲに心を奪われるあなたの写真を。
lrn
 ほんと 、きれい 
 俺はクラゲを見つめるあなたが綺麗だと思った。
 眩しいくらいに明るいのに 、それと同じくらい
 透明感のある儚い雰囲気を持ち合わせている。

 そのあなたの姿に 、言葉が出なかった。
 きれいで 、きれいで 、とにかく綺麗で。

 あなたという宝石を俺は今日見つけたのだ。
 そう強く思ってしまうくらい 、綺麗だった。

 写真を見る度に 、記憶が鮮明に蘇ってきて
 胸の高鳴りが抑えられなくなる。

 初めての気持ちに 、心の変化に
 自分でもおかしくなりそうだった。

 だから俺は 、ある人にこのことを打ち明けた。
 【 パタ姐 、今日こんなことがあって 】

 【 それからずっと胸が痛くて 】
 こういうことを言えるのはパタ姐しかいない。
 起きててくれてよかったと
 即レスの通知を見て思った。
 【 おー!デートか!楽しそうだなぁ 】

 【 ローレンはさ 、家に帰ってから
   ずっとどんなこと考えて 、
   どんなことを思って 、感じてるの?】
 どんなことを考えているか ....

 何度考えても出てくるのは一人の女の子のこと。
 【 あなたのことをずっと考えてて 、
   その度に胸がきゅっとなる。
   また会いたいって思う。】
 【 多分それは恋なんだと思うよ 、ローレン 】
 こい 、コイ 、濃い 、鯉。
 頭がぐるぐるして 、パンクしそう。

 でも 、全部が繋がった気がした。
 あなたを見て綺麗だと思うのも 、
 写真を見る度に会いたいって思うのも 、
 あなたの力になりたいって思うのも 、
 全部全部理由が " 恋 " なら
 納得がいく気がする。

 この気持ちに全部 " 好き " が関係しているなら
 当たり前の気持ちなのかもしれない。
lrn
 .... かわいい 、すき 
 言葉にした時に感じた 、妙に恥ずかしい
 この気持ちがきっと答えなんだと思う。
 あなたはやっぱり 、宝石だった。
 
 ... いや 、今日からあなたは
 俺がどうしても手に入れたいくらいの
 宝石になった。

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