第47話

41話
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2022/12/03 08:41
血のハロウィンの後

責任を取って東卍を抜けた場地と一虎は

壱番隊隊長の座を武道に任せた。

そしてその武道が未来に帰っている間…。
あなた
………
真一郎
……ぃ…
あなた
(イザナ、なんであんな事…)
真一郎
…っ‼︎……ぉい…‼︎
あなた
(ケンやマイキーの何をそんなに疎ましく思ってるんだろ…?)
真一郎
あなたのニックネーム‼︎‼︎
あなた
うわぁっ⁉︎なによバカ真‼︎
真一郎
さっきから何度も呼んでるだろ⁉︎
つか手元見ろ‼︎
あなた
え?
あなたは真一郎に言われて自分も手元を見ると

修理中のバイクのパーツが

本来とは全く違う所に付いていた。
あなた
あぁぁぁ‼︎‼︎
ワカに怒られるぅぅぅ‼︎‼︎
あなたは急いでパーツを外し始める。
あなた
もー!腕掴んでても止めてよ〜‼︎
まぁ私が言える立場じゃないんだけどさ
真一郎
……
あなた
あ!そういえばケースケ達東卍辞めてタケミチに壱番隊預けたんだってね?いやぁ、あんなに思い詰めなくても良いと思うんだけどなぁ…
真一郎
………
あなた
ねぇ、真一郎もそう思わない?
真一郎
…あなた
真一郎
お前、何か様子が変だぞ
あなた
へ……?
真一郎の真剣な眼差しに

思わずあなたはたじろいでしまった。

しかし、それも一瞬の出来事で

すぐに笑顔に

そしてバイクと向き合い弄り始める。
あなた
そうかなぁ?真一郎疲れてるの?
こんなに元気な私を疲れてるって勘違いしちゃうなんてさ
真一郎
疲れてるのはあなたのニックネームの方だ
あなた
何で私?退院して間もないんだよ?
退院イコール元気です!でしょ?
真一郎
なぁあなたのニックネーム
俺は真剣に話してる
あなた
私だって真面目に応えてるよ〜
真一郎
……イザナに、何か言われたか?
あなた
っ……!!
あなたは“イザナ”という言葉に反応し

持っていた工具とパーツを落とす。

ガシャンッという音が店内に響いたが

今は2人以外この店には誰もいない為

特に騒ぐ様なことはなかった。
真一郎
図星、なんだな…?
あなた
……
真一郎
なぁ、あなたのニックネーム
教えてくれ、俺はお前を守りたいんだ
あなた
………
真一郎
…ワカか?あいつなら俺より強いからな
あいつに話せるならそれでも良い
真一郎
俺みたいな弱い奴より安心するだろ?
あなた
違う‼︎そうじゃない‼︎‼︎
あなたは立ち上がって否定する。
真一郎
なら話してくれ‼︎
あなた
っ…!
真一郎と目を合わせたあなたは

真一郎の悲痛な、今にも泣き出しそうな顔を見て

これでもかと大きく目を見開く。
真一郎
俺は、お前を失うのはもう嫌なんだ…
あなた
真、一郎……?
真一郎
あの時の、血のハロウィンの様なお前は見たくない、腕の中で冷たくなっていくあなたを、もう見たくない……
真一郎
だから教えてくれ…あなた……
あなた
……
あなたは膝をついて顔を覆い

泣いている真一郎を見て胸を痛める。
あなた
(何でそんなに私を、護ろうとしてくれるの?気にかけてくれるの?)
あなた
どうして……?
あなたは不思議に思いながらも

真一郎に近づき腕を掴んで立ち上がらせた。
真一郎
…っ……
あなた
真一郎
あなた
私を気遣ってくれてるのはとても嬉しい
あなた
けどこれは、私が自分自身で答えを見つけないといけない事だから
真一郎
……
あなた
だから真一郎は、私が正しい答えを見つけられる様に、見守っててくれる?
目を細め、優しく微笑んだあなたに

真一郎は目を見開く。
真一郎
……おぅ
真一郎
お前が間違った選択をしていたその時は、俺がお前を連れ戻してやる‼︎
あなた
うん、約束
そう言い合い笑い合った2人は

お互いの小指を絡ませ合ったのだった。































2017年12月ーーー

1人の人物が、とあるビルの屋上に立っていた。

その人物は自身の右手の小指を見つめている。

そして、吸っていたタバコを吐き捨ると

右手をギュッと握った。
??
……嘘つき…
そしてビルの屋上には…

まだ煙が出ている煙草が一本、

落ちているだけだった。

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