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第94話

憧れと自信
1,014
2023/11/08 15:55
BEOMGYU side




「いいなぁ……」



突然、横にいたヌナがぽつりと呟いた。ヌナの顔を見ると自信のない時の表情をしていて、同時にヌナの視線の先を見るとヨジャドルの姿が。




🐻「……何が?」


「髪も服も私とは全然違うから、あんな風に着こなせたら可愛いよねぇ」




腰あたりまであるロングヘアのヨジャドルと、最近顎辺りまでバッサリ切ったヌナ。ふわふわなスカートの衣装のヨジャドルと、俺達のコンセプトに合ったクールな衣装。正反対だと思う。




🦊「そんなこと言わない、怒るよ?あなたはあなただからいいの。」


🐿「そうです。ヌナが一番ですよ。」


「……テヒョニに言われると嬉しい」


🦊「俺は?」


「ちょっと嘘くさいかも」





ケタケタと笑うヌナ。笑っているけどやっぱり羨ましそうな表情をしていてちょっとだけ胸が痛くなる。そりゃあヌナも女の子らしくいたいだろう、当然だよ。でも俺たちが叶えてあげれる事では無さそうだから……





🐻「綺麗じゃん」


「……何が?」


🐻「ヌナ以外に誰がいるのさ。ヌナは一番綺麗で一番可愛いって、みんな思ってるよ」


「ボムギュは優しいから…」


🐻「違うよ、本当のこと。」





ヨンジュニヒョンがヌナに服を選んであげたり。

スビニヒョンが美容品を一緒に見てあげたり。

テヒョニが流行っているスイーツを買って帰ってきたり。

カイがいっつも可愛い可愛いって沢山褒めたり。

そんなことをしてるのは誰のためだと思ってるの?ヌナが大切でみんなヌナを女の子として見てるからだよ。







🐻「ヌナらしくいればいいんだよ」


「ぅん……ありがとうボムギュ。じゃあミニスカ履いちゃおうかな」


🦊「あ?!ダメダメダメー!」


🐻「あぁヨンジュニヒョン!なんでヌナのことを否定するんですか!」


🦊「ミニスカはダメー!どこの馬の骨とも知らない男にそんな格好見せちゃダメだよ」


「別にヒュニンとぬいぐるみ買いに行ったりするだけだよ~」


🦊「ダメなもんはダメ!ほら、俺が新しい服買ってあげるから」






いつも通りの雰囲気。結局ヌナはミニスカでこっそりカイとお出かけしに行った。



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