第36話

scar
47
2019/11/01 13:21
「いーよ。私黒でいい?」



「うん!、、、ねえ!かけしない?」




ふと思いたったように四宮たまきはそう言いだした。



「なんのかけ?」




「負けたら罰ゲームとか!」



「罰ゲームって?」


「、、、負けたら、、秘密暴露とか笑」



「別にいいよ笑」



そして、私たちは負けたら秘密を暴露するという罰ゲームを背負いながらオセロをしはじめた。



正直秘密事はもうない。負けてもいいと言う感覚だった。



私たちはふざけずに案外、真剣にオセロをしていた。




四宮たまきはとても弱かった。




いや、私にはわざとにも見える。まぁ、多分気のせいかもしれないけど。




オセロは私が圧勝した。




「うーーわーー!負けたー」




「ちょっと!本気でやった?笑」







「やりましたよー笑」




そう言って四宮たまきは笑っていた。





「じゃあ、秘密暴露だっけ?」




「そうだよ笑なに暴露してくれるの?」




私は少しだけ気になっていた。



ただの面白い秘密を暴露する。



そんな子供みたいな罰ゲームだろうと思っていた。











いや、私がそう望んでいただけだったかもしれない。

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