皆さんこんにちは。はじめまして、
皆様が読んでいる今はいつですか?
私は皆様の言う
平安末期、鎌倉初期のところにおりました。
では10歳程の頃の記憶からお話させていただきますね。
あの日、久しぶりにお父様が帰ってこられました。私はお父様には好かれていなかったので返事の期待はせずに挨拶をしに行きました。
あの時私は、賀茂斎院、というものはただお父様が喜ばれるもの、お母様がすごいと思われるもの、それだけの知識だった。
これからこの職業のせいで苦しむことも知らず、、、
菜瑚という子は無愛想な私にも優しくしてくれて友達になった。
ある日の夜、
菜瑚はその時少し寂しそうな顔をしていた。きっと今自分は家族と離れ離れになっていること、そしてまたいつ会えるかも分からないことに悲しくなったのでは無いかと思う。
それに対して私は何とも思っていなかった。家族になんの未練もなかった。1週間ほど前に母が死んだということを聞いても何も思わなかったというより思えなかった。どんな物事を悲しいとも思わない。嬉しいとも思わない。そんな何も無い私に感情というものを教えてくれたのは菜瑚だった。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!