今日は体育祭
〔点差エグすぎ、もう無理でしょこれ〕
『これ次の競技で勝てても優勝できないね、』
『最後の体育祭は優勝したかったのにぃー!!』
私達は3年生、今年が最後。
他の団との点差が大きすぎてもう勝てないことが確定してしまった
もうやけくそで天に向かって叫ぶ、
まぁ…そんな大きい声じゃ無かったけど
「残念だったな、赤団のあなたさん?笑」
『豹馬!?わざわざ煽りにきたの?💢』
「いやいや、俺次競技だから集合場所に行くの」
「その寄り道的な?」
『ダルすぎ、てか』
『いーよね白団は…このまま行けば優勝じゃん』
「どーも笑」
あー、ムカつく!
『◯◯~、次の競技何?』
〔えっと…〕
プログラムをペラペラめくる友達
「俺に聞いた方が早くない?」
〔あ!借り物競走だって~!〕
『まじぃ、?青春競技じゃん』
「え無視?」
『ごめんて笑 てゆーか豹馬が走ったら悲鳴やばそ~』
『無駄にモテるから…』
「一言余計だよ!」
『うちのクラス誰が出るっけ?』
〔あー、蜂楽くんじゃなかった?〕
『ばちばちかぁ…、強いけど豹馬が相手じゃなぁ~』
てか、敵に豹馬がいたら負けるに決まってない??
体育祭なんて走りの速さが全てじゃん
「勝ち、貰って行きまーす笑」
まじうざい💢
それだけ言い残した豹馬は私達に背を向けて歩いて言った
風になびく鉢巻き、いつもは髪を降ろしてるのに今日はポニーテールで格好いい
急に横で友達が控えめに笑った
『え、なに?』
〔いや、笑 分かりやすいなぁ~って〕
〔あなた…豹馬くんのこと好きでしょ?笑〕
『はッ!?//』
『…なんで分かったの?//』
〔あ、やっぱり?笑〕
なんで、?え? 私そんな分かりやすい??
〔あなた豹馬くんと話してるときニヤニヤしてた〕
嘘!? 反射的に手で顔を隠す
〔大丈夫大丈夫、豹馬くんにはバレてないと思うよ〕
『良かった…』
〔あなたも大変だね~〕
『え何で?』
〔自分で言ってたじゃん〕
〔豹馬くん、無駄にモテるから〕
〔次の競技は“借り物競走”、青春競技〕
〔どーする?豹馬くんが別の可愛い女の子連れてったら〕
『は?絶対無理』
いたずらっぽく笑いながら言う友達。
想像しただけで吐き気してきた…
〔まぁ大丈夫だと思うけど、あなた可愛いし〕
〔仲良いし…〕
『、、なんか不安になってきちゃったじゃん!』
『どーしよ、他の女の子連れてったら…』
『その時は泣いて帰るかも』
〔え、帰んないでよ!寂しいじゃん〕
〔もしあなたが泣いたらこんな可愛い子をよくも泣かせやがったな!って殴りに行っちゃう〕
『ちょそれは物騒』
〈まもなく最後の競技、借り物競走が始まります〉
そのアナウンスでうるさかった団席が静まる
◯◯はきっと冗談で言ったんだろうけど
さっきの言葉が頭から離れない
凄い不安…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。